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アンゴラ村長も働く「どヘンタイの個性派集団」。創業社長が語る、仕事の実態とは

学び

 自宅で簡単に買い物ができるネットショッピングの需要が増え続けている。特にコロナ禍で自粛期間が長かったため、利用者も急激に増えた。

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株式会社これからの今泉雄介代表取締役(左)と、社員の佐藤歩実さん(にゃんこスター・アンゴラ村長)画像提供/(株)これから(以下、同じ)

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 ネットショッピングで知名度が高い企業といえば、大手モールのAmazonや楽天などだろう。ユニクロなどを筆頭に自社ECサイトも数多くあるが、稼げている企業は一握りだ。そんななか、低迷している自社ECサイトの支援のため、2012年に設立された「株式会社これから」。

 同社は「ネットビジネスを底上げする」という目標を掲げ、これまでに9000サイト以上の集客アップに導いたという。今回はこれから代表取締役の今泉雄介氏に、これまでのキャリアと今後の展望などについて話を聞いた。

中学時代から起業を意識し始める

 今泉氏は大学院の博士課程で環境技術を研究したのち、2004年にIT系上場企業に入社し、営業統括部長やCS事業部長を歴任していたという。そして2012年に株式会社これからを設立。起業を意識し始めたのは「中学時代」だという。

「将来何しようかと考えたとき、自分の性格からして人に使われるのが無理だなと感じたんです。そしたら自分でやるしかないと思ったのですが、何をやるかはまだ定まらない状況でした」

 方向性を見出したのは中学の修学旅行で東京に行った際、隅田川のあまりの汚さに驚いたことだった。

「僕は地方出身だったので、常に綺麗な川を見ていました。しかし、隅田川を見たら雨の日のように濁っていたので、かなり驚いたんです。水は生命の源で、それを飲んだりそれで生きた魚を食べたりしますよね。子どもながらに、健康の問題というのは、突き詰めれば水が原因ではないかなと考えたんです」

自分の能力の限界に気づいた大学院時代

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 そうして今泉氏は理系の道に進み、豊橋技術科学大学大学院で環境技術の博士課程へ。だが、そこで「自分の能力の限界に気づいた」という。

「技術を高めて環境エンジニアになろうと思ったのですが、大学院の教授とディスカッションしているうちに、自分の頭のスペックが違うことに気づいたんです。技術者は無理だと思い、切り替えてITベンチャーに入社しました。そこでは執行役として営業やマネジメント、カスタマーサポートを取りまとめていました」

 しかし、その会社は完全に実力主義で「顧客のことを考えず売上にしか興味がない会社だった」と今泉氏は振り返る。

「実際にECの制作を販売しており、クライアントも2万件ほどありました。しかし、売上が1円でも立っているサイトが1割ほどで、そのうちの9割がほぼゼロみたいな感じです。これを変えるために経営陣にかけあったのですが、この事実を彼らはまったく気にしていないようでした。もうこれは何を言っても変わらないと思い、自分で起業しようと考えました」

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