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レトルトタイカレーの老舗が歩んだ20年「鯛のカレーと勘違いされた事も」

ビジネス

皮っぽいものの正体は「タイ茄子」

ヤマモリ

イベント等で活用される巨大パッケージを持つ丸山氏

――ところで、グリーンカレーに入っている具材の中で皮っぽいものをよく見かけますがアレはなんですか?

弓矢:それは「タイ茄子」ですね。タイ茄子はもともと丸いんですけど、中の部分がけっこう溶けちゃうんで皮だけ残ったりするんです。ソースの中に溶け込んでいるので、それが自然の甘さになっているとも言えるんですよね。あと「グリーンピースが入っていますよね」ってよく言われるんですけど、あれも茄子でスズメナスという丸い小さなタイ茄子になります。

――えっ! あれは茄子だったんですか! 私もずっと豆だと思っていました(笑)。

弓矢:こぶみかんの葉や唐辛子もそのまま入れていまして、パッケージの裏に「取り除いてください」と書いてあるように、食べれないのに入れちゃってるところもこだわりなんですよね。

――最後に個人的に好きな商品を教えてほしいです。

塚原:グリーンカレーが一番好きですね。爽やかな香りが後にくるのがいいなあと思っていて。

弓矢:私は今2021年発売した「こだわりハーブのタイカレー」のレッドカレーです。このシリーズは今まで以上に香りにこだわっていまして、20年培ったハーブの技術を結集させた商品なんですよ。

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 今でこそ多くのスーパーに何気なく並んでいるヤマモリのレトルトタイカレーですが、ここに至るまでには様々なストーリーがあったのですね! 20年の奮闘を噛みしめながら、改めてこだわりのタイカレーを味わってみたくなりました。

<TEXT/カレー研究家 スパイシー丸山>

インド料理からお家カレーまで精通する次世代のカレー研究家。日本野菜ソムリエ協会カレーマイスター養成講座講師。レシピ、食べ歩き、商品情報など、カレーにまつわるさまざまなトピックを日々発信している。著書『初めての東京スパイスカレーガイド
ブログ:カレーなる365日
Twitter:@spicy_maruyama

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