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「脳がとろける」と評判の快眠グッズ「耳ほぐタイム」、小林製薬に開発の裏側を聞く

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耳栓の形状は社内100人以上の耳を計測

 会議での何気ない会話から、本商品開発の気づきが得られたということだが、実際に開発に取り組むと、一筋縄ではいかなかったという。

「まず我々が苦労したのは『耳栓の形状』です。耳の形は個人差が大きく、耳栓の最適な形状を見つけるために、社内100人以上の耳を計測して回りました。より多くのお客様の耳にお使いいただけるよう、細かな角度までこだわり、設計をいたしました。

 また、発熱体の温度設定についても、試作を重ねました。本製品のような小型発熱体は、安定した温度で長時間発熱をさせることが難しいため、成分の配合量を少しずつ調整するなど、地道な作業を重ねました。本製品の完成までに約1年、50回ほどの試作を繰り返し、ようやく、気持ちよさのカギとなる発熱体の完成に至りました。温度コントロール技術や製品の安全設計に際しては、2020年に吸収合併した桐灰化学の知見が活かされています

 製品の内容は、本体が1セット(2個)に、発熱体が5セット(10個)、イヤーピースがS、M各1セット。価格はオープン価格となっている。

耳がやけどしたりしないのか?

ナイトミン

使用方法。発熱体は耳せん本体にしっかりと

 睡眠時に発熱体が耳の近くにあるということもあり、気になる安全性について聞いてみたところ、「装着後、じんわりと温度が上がり、心地よい程度の温度が約20分間続く設計ですので、安心してご使用いただけますが、使用前にはパッケージ裏面に記載されている使用上の注意をご覧になって正しくご使用いただきたく思います」と語っていた。

心地よい温度が続く約20分という時間は、多くの方が寝付くまでにかかる時間と言われています。その後、温かさがなくなるため装着したまま入眠いただけます。」

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