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10万円以上の報酬も!複業で急増する「地方活性化の仕事」の選び方

コラム

 時間を切り売りして目先のお金を得ることを目的とする「副業」ではなく、今後のキャリアアップに向けて経験やスキル向上を目的とする「複業」へ取り組む人が増えています。

テレワーク

※画像はイメージです(以下同じ)

 リモートワークの普及によって複業をする人が増えているのですが、そのなかでも急増しているのが、地方にある企業の仕事を行う複業です。地方企業の具体的な仕事内容やメリット、仕事を探す方法などを、複業をきっかけに現在、代表を務める会社を創業した私の経験や実際に見聞きした話を踏まえてご紹介します。

地方で複業採用が増えている

 地方自治体や地方企業が複業人材を採用する動きが活発になっています。以前の記事でもご紹介した、複業人材と企業をマッチングするプラットフォームである「複業クラウド」を運営する株式会社Anotherworksでは、愛知県知多郡南知多町、徳島県阿南市、熊本県大津町など、累計13府県14自治体と提携を行い、複業人材の採用を推進しています。

 経験豊富で優秀な人材ほど本業が忙しいのですが、複業であれば月1日や週数時間といった稼働で働くことができますので、フルタイムでなくてもよいから支援して欲しいと思っている地方企業にとっては最適な方法です。

 このように複業採用が急増している背景は2つあります。

地方で複業採用が増えた2つの理由

 1つ目は、在宅勤務が増えたことで空き時間が生まれ、複業をしやすくなっている点です。例えば、毎日1時間かけて出社していた人は、毎日往復で2時間を通勤時間に費やしていたことになります。しかし在宅勤務になり通勤がなくなれば、毎日2時間は空き時間が生まれます。

 実際に通勤がなくなっているという点は、テレワークの良かった点を調査したアンケート結果からも裏付けされています。テレワーク・リモートワーク総合研究所の2021年の調査では、「通勤によるストレスがなくなった」と答えている方が非常に多く、男性は約6割、女性は65%近くにのぼっています。

テレワーク

※出典:テレワーク・リモートワーク総合研究所(テレリモ総研)『浮いた通勤時間の使い道』に関するアンケート調査

 2つ目は、Web会議ツールが広まったことにより場所の制約がなくなった点です。矢野経済研究所の調査(「国内のテレワーク関連ソリューション市場調査」2020年7月)によれば、コロナ禍でWeb会議ツールを利用した方は約8割もいます。Web会議ツールを使えば、どこでも、誰とでも、簡単に打ち合わせをすることができますので、場所の制約がなくなり、地方にいる企業の方と打ち合わせしやすくなりました。

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