家庭に眠る“かくれ資産”は平均70万円。中古品の賢い活用術を専門家に聞いた
コロナ禍による中古品への変化も
また買い取りプラットフォーム「ウリドキ」CEOの木暮康雄氏(@kogurey95)によれば、コロナ禍による変化も生じているという。
「外出自粛で多くの人が家の片付けをして不用品を売却したことから、弊社でも買い取り査定の依頼が増えました。現在、家庭に眠る『かくれ資産』は、1世帯あたりおよそ70万円とも。
買い取りプラットフォームも増えた現在、市場の流動性が増して“良いものを安く買える”機運が高まっています。特に日本の中古品は偽物が少なく状態もいいので、海外バイヤーから定評がある。中古品巡りを通じて、絶版になった書籍やゲーム、限定モデルのスニーカーなど、今となっては手に入らないアイテムに出合う楽しみもあります」
中古市場の新サービスも百花繚乱
盛り上がりと同時に、中古市場の新サービスも百花繚乱。
「買い取り代金がプリペイドカードにチャージされるPollet(ポレット)、自分が一度売ったものをリースバックして使い続けられるCASHARi(カシャリ)など、ユニークなサービスも増えています。
家具家電のCLASや高級バッグのラクサスなど、定額サブスクサービスも拡充。中古品が生活の一部となる流れは止まりません」(瀬川氏)
中古市場に注目が集まるのも当然と言っていい、理由があったわけだ。
<取材・文/週刊SPA!編集部>
【瀬川淳司】
2000年に創刊された国内随一の中古業界向け専門紙『リサイクル通信』の編集長を務める。中古事業者や経営者向けのニュースを配信中
【木暮康雄】
ウリドキ代表。1981年生まれ。慶應SDM卒。大学時代に起業、「全巻読破ドットコム」を立ち上げる。2014年に「ウリドキ」を設立。著書に『リユース革命』(幻冬舎)
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