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社会人が身につけたい「最低限のマネー知識」。複利・金利・保険とは

コラム

金利:借りる人にはコストに、貸す人には収益に

低金利 金融政策

 金利は、お金を借りる人にとってはコストになり、貸す人にとっては収益となる。金利は、たとえば5%といったように、比率で表示される。借り手が支払う金利は、利率に借りた元本と返済するまでの期間をかけて計算する。たとえば、1,000ドルを5%の利率で1年間借りた場合、1,050ドルを返すことになる。

■ 受け取る金利、支払う金利
 人生では金利を受け取ることもあれば、支払うこともあるだろう。お金を貸したり、投資したりするときには、高い金利のほうがいい。そのほうが儲かるからだ。お金を借りるときには、低い金利のほうがいい。そのほうが支払いも少なくなる。

■ 金利を受け取るとき
・利息がつく銀行口座にお金を預けている。
・譲渡性預金、債券、そのほか利息がつく投資商品を保有している。
・ソーシャル・レンディングに投資している。あるいは、友人に利息つきでお金を貸している。

■ 金利を支払うとき
・クレジットカードの利用残高がある。
・住宅を購入するため、大学に行くため、車を買うためにお金を借りている。
・未払いの請求書があり、利子が発生している。

2種類の金利:利率と利回り

 単利は元本をもとに計算する。複利は元本だけではなく、発生した金利分も加えて計算する。預金やローンを検討するときに、利率や利回りと書かれた金利を目にしたことがあるかもしれない。前者は単利、後者は複利を反映した結果を表している。

 金利は意外にややこしい。借りるにしても預けるにしても、金利をくらべるときには、かならず同じ種類の金利で比較しなければならない。

■ おもしろ豆知識
・めったにないことだが、金利がマイナスになることがある。そのときは、ローンを組めば銀行が金利を払ってくれるし、逆に、お金を預ければあなたが金利を支払うことになる。
・イスラム法(※イスラムの宗教法。イスラム教徒の生活全般にかかわる規範)では金利は払うことも受け取ることも禁じられている。イスラム法を遵守する銀行で口座を開けば、金利の代わりに、事業に投資して得る「目標利益」を提示されるだろう

■ ここがポイント
・金利とはお金を借りるときのコストのこと。
・お金を借りるときには、金利は負担になる。お金を貸すときには金利は収益になる。
・金利を比較するときには、かならず同じ種類の金利同士でくらべること。

らくがきファイナンス 人生で損しない選択をするためのお金の知識

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