bizSPA!フレッシュ

脱税調査中に愛人とクスリで…不動産業界に「クセの強い社長」が多い理由/全宅ツイ

ビジネス

モンスター社長が生まれる3つのワケ

 タマホームの社長が霞むくらい強烈なモンスタープレジデントたち。不動産業界にこうした“怪物”が生まれるのは、3つの背景があるとグルさんは分析します。

「何で不動産業界の社長はクセが強いか? 1つ目の答えは、不動産業の経営には『投資』の側面があるっちゅうこと。株式投資を考えてみれば、みんなが買うときに買って、みんなが売るときに売って儲かるか? いや、それだとあかん。

 不動産業も同じで、他のやつと同じ世の中の見方や考え方、投資判断、経営判断しとったら“普通”の結果しか出されへん。それでは競争の激しい不動産業界で生き残れへんわ。つまり“普通”の社長はすでにみんな退場して残ったんはワシを含めて、ヤバい不動産会社社長ばかりになるんは摂理だわ」

モンスター社長が生まれる、残りの理由

怒り

「2つ目は『なんで人は社長になろうと思うか?』だ。それは『自分は他人より仕事ができる』思うからや。そう思って社長になった人間が、自分が雇った部下から何か意見されて、聞く思うか? 自分より仕事のできない(と思っている)人間のいうことなんか、なんで聞かなあかんねんと聞く耳持たない。それで偏屈な社長が誕生するっちゅう構図やで。

 そして3つ目は、サラリーマンのみなさんに胸に手を当てて考えてほしいんやけど、あんたの会社の社長が突然、訳のわからん陰謀論を社内で動画配信しはじめて、それ見たら『こんなん社外の人なんかに絶対見せられへん』と思うよな。週刊誌にでも嗅ぎつけられたらウチの株価ダダ下がりしてしまう、と。

 しかし、多くの人は『社長、さすがにそれはおかしい、社外に漏れたら大事ですよ』とは言えずダンマリを決め込む。わざわざ進言して目をつけられたら敵わん。社長や会社の評判が落ちようが、株価が下がろうが、自分の給料変わらんのやったら、わざわざ猫の首に鈴つけようとするやつはおらんわな。あんたも身に覚えがあるやろう?

 つまり、自分のカネ(給料)より、他人のカネ(会社の利益や株価)を優先するやつはおらん、というのが理由や」

おすすめ記事