海外留学って本当に意味がある?8歳で中国に渡った女性起業家に聞く
8歳で単身中国に留学し、その後大学入学までの期間をほとんど海外で学んだ国際色豊かな経歴を持つ、World Road株式会社 CEOの平原依文さん(@ibunhirahara)。
幅広い世代へのSDGs教育のため「地球を1つの学校にする」をビジョンに掲げるWORLD ROADを設立し、最近ではSDGs×夢をテーマに世界201か国で社会貢献活動している人たちの夢を集めた『201カ国から集まった夢のストーリー×SDGsでわかる、リアルな世界の今と未来』(いろは出版)を編集・出版しました。
今回は、グローバルで活躍する平原さんに、これまでの激動の人生を振り返りながら自身の仕事への姿勢を、フジテレビ「#シゴトズキ」MCの清水俊宏さん(@goodboytoshi)が話を聞きました。
日本初のグローバルサミットを企画
清水俊宏(以下、清水):WORLD ROADという会社でSDGsを軸とした新規事業や商品開発をコンサルティングしているとのことですが、具体的にどんなお仕事になるんですか?
平原依文(以下、平原):一般的にコンサルというと、課題を見つけて改善することをイメージされると思いますが、私の考えるコンサルタントの仕事は未来を一緒に考えながら、“こんな未来あったらいいよね”を一緒に妄想することです。
毎年、世界196か国以上から2000人以上のCEOやSDGsを軸に活動している人が集まり議論するワン・ヤング・ワールドサミットが開催されています。来年(2022年)は日本で行われることになり、昨年10月、お台場にある「BMW GROUP Tokyo Bay」でハイブリッド型のキックオフイベントを開催しました。
平原:3000人以上がオンラインでイベントに参加してくださり、「日本でもこんなグローバルなサミットがあるんだ」、会場に来た人からは「まるで日本じゃないみたい!」とコメントをもらいました。今後も、日本初のグローバルサミットをどんどん企画したいと考えています。
ある言葉をきっかけに8歳で中国に
清水:世界で活躍する思考法をどこで身につけたのでしょうか。
平原:母は私を身籠ったとき、シングルマザーでした。当時、父は居ましたが血の繋がった父親じゃないことが周りに広まり、“あの家族はちょっと特別だな”という目で見られて、保育園に入ったとき、みんなに無視されてしまいました。触ると「あ、依文菌だ!」とか、いじめられる状態がずっとずっと続いていました。
清水:8歳くらいでちょっと上向きになっていて、中国と書いてありますが。
平原:7歳のとき中国の子が転校してきて、その子がいじめのターゲットになり、私はいじめられる側からいじめる側にシフトしました。でもその子は、いくらいじめられても、質問してきたり「テストで100点とったよ!」と話しかけてきたんです。
それで彼女に「なんでそんなに強いの?」と聞いたら、「私、中国人だから」って言われました。その言葉がきっかけで転校を決意して、8歳のときに中国に行きました。