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資料作りがヘタな人、3つの典型例。いきなり「パワポを開く」はNG

学び

その2:時間を決めずにリサーチする

 これもよくありがちなNG行為です。特に自分の土地勘があまりない分野だと、「とにかくたくさん調べないと!」という気持ちになるのはよくわかります。

 しかし、「知る」という行為には終わりはありません。やろうと思えばどこまでも深く潜れてしまいます。そんなこんなで何時間も何日もリサーチに使ってしまい、結局締切に間に合わなかった……というケースがよくあるんですよね。

 こうならないために、ぼくは「リサーチ時間を事前に決めること」をおすすめしています。「とりあえずここから1時間だけネットや本にあたろう」と決め、その決められた時間の中で情報の奔流に身を任せるのです

 メモを取りながらでもいいですし、本に線を引きながらでもいいです。自分に合ったやり方でインプットを続け、1時間たったら、そこでスパッとリサーチを終了する。そして、その後に一気にワードにストーリーを書き下していくのです。

その3:自分1人でやろうとする

握手

 これもダメです。もちろん、自分が良く知っている分野であったり、大したことない分量や内容であれば、1人でパパパッとやってしまっても問題はないのですが、そうでない場合に1人で抱え込もうとすると確実にドツボにはまります。

 ある程度時間を決めてリサーチを実施したら、気軽に話せる同僚や後輩に声をかけて、「ちょっとストーリー作りに付き合ってくれない?」と誘うのです。30分でもこれをやることで、自分にはなかった視点が加わったり、深堀のスピードが速まったりなどなどの効果があります

 自分一人でやっていては確実に到達しなかったであろう場所に、30分でたどり着けるのです。1人で抱え込まず、周りの人の頭も一緒に使って資料作成を進めていきましょう。

 この記事を読んで「なるほど!」と思ったら、ぜひ実践してみてください。みなさんの資料作成のスピードとクオリティが上がり、仕事が楽しくなることを願っています。

<TEXT/戦略コンサルタント Shin>

某外資系コンサルティングファームで戦略コンサルタントとして勤務したのち、現在は某外資系企業で業務改善や戦略策定等の業務に従事。ビジネス書作家。ブログ「Outward Matrix」、オンラインコミュニティ「Players」を運営。無料メールマガジンも好評配信中

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