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イノセントすぎる「Mr.Children課長」と20代はどう付き合うべきか?<常見陽平>

学び

 同僚よりも一歩リードしたいけど、会社の奴隷にはなりたくない! そんな若手サラリーマンに、自称「若き老害」にして働き方評論家・常見陽平氏が、会社で“ほどほど”にうまくやっていく方法を伝授。第1回は、会社では避けて通ることのできない、ちょっと厄介な上司との接し方から。

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 よお、そこの若い社畜!

※画像イメージです(以下同じ)

 そうだ、君だよ、君。意識高い系にも、行動はやい系にもなれず、会社員生活をおくっている君だ。自分自身のキャリアもそうだが……きっと君たちは、上司や先輩との世代間ギャップに悩んでいることだろう。

 バブル世代の部長クラスもそうだが、身近に接する課長、係長に悩んでいるのではないか。そう、私と同じ、アラフォーで、団塊ジュニア世代、ロスジェネ世代と呼ばれる人たちとの人間関係に悩んでいないか?

20代よ、人間関係に悩むのは上司も同じだ!

 まあ、この世代の気持ちも理解はしてほしい。我々は悩める世代、端境期世代でもある。まさに同世代の悩みをよく聞くのだが、彼ら彼女たちも環境のあまりの変化に戸惑っている。

 就職氷河期を経験し、のちに「失われた20年」と呼ばれる時代を生きてきた。職場の合理化が進み、業務が大胆に非正規雇用者にシフトするという状態も経験してきた。担当しているビジネスをめぐる環境も変化しているし、マネジメントする対象も多様化している。

 自分たち自身が「アラフォークライシス」に直面しているし、「下流中年」になるリスクを抱えて生きている。いかにも『SPA!』に載りそうな話ではあるが、賃金が上がらない上、雇用も安定しない、結婚どころか恋愛もままならないし、親の介護の問題もある………。

 そんな現実と向き合っている。会社で正社員として働いている者はここまで深刻ではないものの、明日は我が身という不安はある。

 ただ、若い人は我々中年をみて、モヤモヤすることだろう。何かこう、時代のせいにして、言い訳をしているのではないか、と。弱さをさらけ出しすぎではないか、と。

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