悪印象を与える“手の置き方”とは?仕事がデキる人/残念な人のしぐさ5つ
照れくささがあるけど、どうしたら?
――実際に自分がしぐさを意識してやるとき、少し照れくささがあるのですがどうすればいいですか?
荒木:まずはあまり大袈裟に動かさずに、少しだけ表情などを意識してみましょう。そのときの状況を踏まえて、程度の差はあると思うのですが、やはり動かさないよりも動かしたほうがいいのは確かなので。ほんの少しだけやってみて、反応を見て、このくらい動かせばいいんだなということを掴んでいくといいですよ。
あと、自分の顔を動画で撮って見てみることも効果的です。鏡の前でも良いのですが、鏡を見ている自分というのは「見ている」という意識がある分、話している姿とは違う。なので、動画で自分が話している様子を撮って、表情がどんなものかを確認するのがおすすめです。「このくらいの力で動かすと、こんな表情になるんだな」という発見があると思います。
自己紹介と眉毛だけでも印象は変わる
――コロナ禍によって増えたものはオンライン会議もそうですが、マスクをすることが定着しましたよね。なかなか表情が見えづらいけれど、マスクをしていても相手にいい印象を与えるにはどうすればいいでしょうか。
荒木:目の部分だけでもコミュニケーションはできるので、そこを重点的に動かすようにすると良いですね。ワークショップなどで「眉毛の部分だけでも意識して動かすとかなり印象が変わる」という話を必ずしていて、「それだけで?」と思うかもしれませんが、無表情でする自己紹介と眉毛だけでも意識して動かしてする自己紹介では、本当にかなり印象が変わるのです。
眉毛が動かしづらいと感じる人は、まず指を使って無理矢理でも動かしてみましょう。外部からの刺激でも筋肉は動くので、だんだんと動かせるようになるはずです。
<取材・文/望月柚花>
【荒木シゲル】
コミュニケーション・トレーナー/パントマイム・アーティストアクトバート合同会社代表。高校卒業後にイギリスの美術大学に留学し、卒業後はデズモンド・ジョーンズに師事、パントマイム・アーティスト、俳優として活動。現在は、即興演技・パントマイムを取り入れたコミュニケーションセミナー「コムトレーニング」を、企業や学生向けに開催