悪印象を与える“手の置き方”とは?仕事がデキる人/残念な人のしぐさ5つ
仕事をしていると、時々「この人、デキるな」と感じる人に出会うことがある。デキる人とは、ただ仕事ができるだけではなく、ただ細やかな気遣いができるだけではない。自分も「デキる人だ」と思われるようになりたいが、どうすればデキる人になることができるのかはわからないままだった。
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『仕事のしぐさ図鑑』(ダイヤモンド社)は、しぐさや表情などの非言語コミュニケーションを「デキる人のしぐさ」「残念な人のしぐさ」として紹介しているビジネス書だ。
ほんの少しだけしぐさや表情を意識するだけで、グンと印象が良くなったり、仕事が円滑に進んだりするという。今回は『仕事のしぐさ図鑑』の著者、コミュニケーショントレーナー・パントマイムアーティストの荒木シゲル氏に話を聞いた。
最初はクリエイターのためだった
――荒木さんは海外で長らくパントマイマーとして活動されていたそうですが、そこから教える立場にまわってワークショップなどをするようになった経緯を知りたいです。
荒木シゲル(以下、荒木):1998年に日本に帰国してから、縁があってCGクリエイターやゲームを作る人たちに演技やパントマイムを教える機会がありました。それは「キャラクターの動きをよりいきいきとさせるにはどうすればいいか」を演技やパントマイムを通してクリエイターに学んでもらう、という目的のもの。当時はCGやゲームがすごい勢いで盛んになってきていた時代だったので、そういったワークショップをよく開催するようになりました。
最初はクリエイターのスキルアップのために開催していたのですが、クリエイター以外の事務の方やプログラマーの方も参加して部署全体でワークショップをすることが増えていってそれが「面白い」と好評をいただき、次第にゲーム業界ではなく一般の企業や研修でも行うようになりました。
しぐさと表情が相手に与える印象
――パントマイムの要素がビジネスでのコミュニケーションに活きるかもしれないと気づいたきっかけはどんなものだったのでしょうか。
荒木:「これは直接活かすことができそうだ」とすぐに気づいたわけではないんです。ワークショップをさまざまな場で開催していくなかで、参加者にいただいた感想に「人間関係が良くなった」「コミュニケーションがとりやすくなり生産性が上がった」ということがよく書かれていて。
それを見て、「もしかして、体を使った表現というものは人間関係の改善になるのでは?」と少しずつ気づいていきました。