離婚理由で最多!「性格が合わない」を防ぐために大切な3つの要素
「性格」は一致するものか?
「性格が合わない」の「性格」とは一体何なのでしょうか? 辞書を引くと、「先天的な気質と後天的な影響とによる、その人の感情・意志などの傾向」とあります。もう少しひも解くと、「感情・意志などの傾向」はその人の「考え方」や「感情」といった価値観によって現れるものです。
つまり、「考え方」や「感情」の違いが男女それぞれの「性格」を形成し、そのズレが、「性格が合わない」という事象を生むのです。
そもそも前提として、「性格」は一致するものなのでしょうか? 答えは「No」です。性格は「先天的な気質と後天的な影響とによる、その人の感情・意志などの傾向」ですから、血の繋がりもなければ、育った環境も異なる2人が生活を共にする過程においては、違って当たり前です。
ではなぜ、「性格が合わない」と感じるようになり、離婚にまで至ってしまうのか。そこにはさまざまな理由があると思いますが、一番大きいのは、お互いことに興味を持ち、惹かれ、「考え方」や「感覚」を理解しようとし、受け入れられている状態から、時間の経過やライフイベントなどによって、お互いの「考え方」や「感覚」の理解が薄れ、違いを受け入れられない状態に変化していることではないでしょうか。
結果、「性格が合う」という感情から、「性格が合わない」という感情に変わっていき、少しずつ一緒にいることにストレスを感じるようになり、離婚に至るという流れです。
「性格が合わない」を防ぐ3つの習慣
では、どうすればこの流れを断ち切ることができるのでしょうか。「性格が合わない」を未然に防ぐ3つの習慣があります。
①対話、②相互理解、③相互納得、この3つが大切です。考え方や感覚が時間経過やライフイベントによって変化することで、性格も変わるということを前提に、①~③を習慣化することが、結婚後も良好な関係性を維持していくために大切です。
【① 対話】
まずは、「対話」と「会話」の違いについてまとめます。「対話」とは、異なる「考え方」のすり合わせ、差異から出発したコミュニケーションの往復に重点を置くものです。一方で「会話」とは、知り合った者同士の楽しいお喋りのことです。つまり、日常的な何気ない「会話」と「対話」は似て非なるものです。
「対話」においては、「正直性・率直性・改善性」のある対話が大切です。
【② 相互理解】
「正直性・率直性・改善性」のある対話により、自分自身、そして双方が相手の「考え方」や「感覚」を理解している状態です。1つ1つの「考え方」や「感覚」を深く理解するためには、その「考え方」や「感覚」に至った背景を知ることが大切です。きっと、新たな相手の一面を知ることができるでしょう。
【③ 相互納得】
最後に、「相互理解」の先のフェーズです。双方がそれぞれの「考え方」や「感覚」の自分との違いを理解し、受け入れられている状態です。
もしくは、受け入れられないということを相手にちゃんと伝え、すり合わせをしている状態です。「一致している・一致していない」「似ている・似ていない」ということは重要ではなく、違いを個性として認め、双方が受け入れられていることが重要です。
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以上の3つを習慣化することで、時間経過やライフイベントによって変化が起きても常に「相互納得」できていることが理想です。そのためには、「性格が合わない」を未然に防ぐ3つの習慣が存在することを2人が十分に理解しておくことが必要不可欠です。
せっかく縁があってこの記事をご覧になった方は、ぜひ3つの大切なことを習慣化できるよう、大切なパートナーと話し合ってみてくださいね。
<TEXT/エン婚活エージェント株式会社代表取締役 間宮亮太>