コメダ珈琲が絶好調。ドトールとサンマルクに圧倒的勝利の理由
高単価・リピーター獲得型が強みを発揮
総客数はカフェAが30%減少して3780人、カフェBが60%減少して3888人となります。客単価が変わらないとすると、Aの月商が264万円、Bの月商が156万円となります。売上は客数の減少と同じく、Aが平時の30%減、Bが40%減です。
2020年5月の月次売上は、コメダが前年比71.3%、ドトールが36.5%でした。シミュレーション値と近くなっています(ただし、シミュレーションで使った数値は筆者が任意に当てはめたものです)。新型コロナウイルスの感染拡大で、客単価が高く、リピーターの多い店舗が有利になった理由がわかります。
コメダ珈琲は2022年2月期の売上を前期比14.2%増の329億円、営業利益を31.6%増の72億5000万円と強気の予想を出しています。
4月25日から発令される「緊急事態宣言」や12市に拡大された「まん延防止措置」で外出制限がかかり、新常態が定着しつつあります。競合のカフェは不採算店舗を閉店するなどさらなる苦戦を強いられるなか、コメダの高単価・リピーター獲得型のビジネスモデルが強みを発揮できる時代になっているのです。
<TEXT/中小企業コンサルタント フジモトヨシミチ>