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アパートで水道管が破裂して…1人暮らしの28歳男子を襲った悲劇

コラム

修理を終えるまでホテルに避難

ビジネスホテル

 ちなみに上の階に住んでいたのは、同年代の女性会社員。不測の事態で動揺していたため、代わりに不動産会社に報告。事情を説明し、連絡先がわからなかった大家に伝えてもらうように頼みます。

 すると、すぐに大家から「今からそちらへ行きます」と連絡。近所に住んでいたそうで実際に現場の状況を確認してもらい、そのうえで修理業者の手配を依頼します。

「個人で頼んでしまうと相場より割高な費用を請求されることがあり、そういうトラブルが多いのを知っていたんです。どのみち不動産会社と大家さんには報告しなきゃいけませんし、だったら向こうに任せたほうが楽ですからね」

 しかし、業者のスケジュールの都合でアパートに来てくれるのは2日後。そのため、修理を終えるまでの3日間、市内のホテルに避難するハメに

「それに水浸しになった自分の部屋の後片付けもしなければいけません。たまたま家電やパソコンなどの電子機器は無事でしたが、カーペットと布団、それと床に置いていた一部の衣類などは捨てることになり、それの買い出しなどでせっかくの休日も潰れてしまい、思ってた以上に面倒でした」

上の住人からもらえた慰謝料は…

 ホテルの宿泊費や新たに買い直した家財道具の費用は総額で約7万円。その分は後日、上の住人の彼女に請求したといいます。

「すべて実費です。相手は同年代の女性ですし、そんなに給料だって多くないと思うんです。彼女は破裂した水道管の修理工事の費用だって負担しなければいけないじゃないですか。高いホテルに泊まって、高級な絨毯と羽毛布団を買ってやろうって考えもよぎりましたが、全部安いやつにしました」

 それでも彼女は迷惑料込みで10万円を渡してこようとしたのでこれを固辞。あくまで実費分だけいただくことにしたそうです。

「それにしてもまさか引っ越して最初の冬でこんな目に遭うなんて……。以前は実家暮らしだったんですが老人福祉施設って新型コロナのクラスターがよく起きていますし、家族から感染する可能性だってあるじゃないですか。

 職場と家族どっちにも迷惑をかける可能性があるし、それで引っ越したんです。安月給なので築年数が結構経ってる古い物件を選んじゃいましたが、これなら家賃が多少高くても築浅の物件にすればよかったと後悔しています

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