3泊6000円〜で都心に“別荘”を。都市型ワーケーションを体験してみた
「大事な会議の前夜に泊まりたい」の声も
翌日はオフィスで仕事だった。都市型ワーケーションは必ずしも宿泊とセットではないが、「unito CHIYODA」のように宿泊付きのプランだと、1泊してそのままオフィスに行くことができる。
私は普段、通勤に1時間近くかかっていたが、この日は「unito CHIYODA」から徒歩13分ほどの距離にあるJR神田駅を利用して、半分程度の時間で、出勤することができた。
実際、宿泊者の中には「午前中から大事な会議がある前の夜に泊まりたい」という人もいるそうだ。
また、テレワークで働き方は自由になったものの「妻もテレワークしていてずっと家にいて仕事に集中できない」「カフェは長時間はいられないし、Wi-Fiが不安定」などの理由で利用する人もいるという。
ちなみに有料だが、歯ブラシやバスタオルのレンタルも行っており、共用のシャワーを使えば、手ぶらでやってくることもできる。気軽に利用できる都心のもうひとつの家というのは、忙しいビジネスマンにも支持されそうだ。
日によっては仕事できない場合も
ただし、今回の滞在で気になった点もある。ある金曜の夜に帰宅したら、宿泊者たちが2階のコモンスペースで、ワイワイ飲み会をしていたのだ。なかにはそんな状況下でも仕事に集中している人もいたが、必ずしも仕事だけの空間ではないことは認識しておきたい。あるいは、若いビジネスマンや、学生(おそらくインターン)と一緒にお酒を酌み交わしてやろうくらいの気概を持っていいかもしれない。
今回利用した「Urban」プランは1か月に決められた日数だけ宿泊できる。2回目以降の宿泊は「Unito(ユニット)コンシュルジュ」のLINEアカウントから予約することができる。LINEアカウントが提示する「宿泊申請フォーム」URLから利用プラン(3泊・5泊・10泊)と、滞在開始希望日、利用日数、チェックイン時間を申し込めばいい。
プラン期間中は、郵便物の受け取り・通知、また必要であれば転送サービスにも対応している。また滞在していない日でも荷物をロッカーに置きっぱなしにできるため、身軽に移動することができる。
Urbanプランの反響について、株式会社Unitoの担当者は「出張や、ミーティングによる出社など都内で仕事がある平日に滞在するという利用方法が多いです」と語る。ちなみに1月8日からの2度目の緊急事態宣言中でも営業予定に変更はないとのこと。気になる人は一度、泊まってみてもいいかもしれない。
<TEXT/シルバー井荻>