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米Google社員も飲んでる「お~いお茶」、ギネス認定までの舞台裏

ビジネス

米IT大手企業でも愛飲されるように

 特にGoogleやFacebookをはじめ、IT企業が多く集積する米国シリコンバレーでは「お~いお茶」が“クリエイティブサポート飲料”として注目されており、多くのオフィスで飲まれているのだそうだ。

 ここまで成長できた理由について安田氏は「一貫したおいしさへのこだわりが大きな要因」とし、次のように説明する。

「季節や時代、ホット、コールドといった要素があっても、『いつでも、どこでも緑茶をおいしくお飲みいただきたい』という想いで商品開発を行っています。『お~いお茶』は缶、ペットボトル、紙パックなどいろいろな容器で販売されていますが、実はそのどれも味が微妙に違うんですね

 容器ごとに飲用目的が異なり、それぞれ1本で満足いただけるようこだわっているのです。茶葉の原料やブレンドの仕方などそれぞれに最適な“味の出し方”というのがあって、どの商品を手にとっても美味しい緑茶を飲んでもらえるよう徹底した味へのこだわりを追求しています」

飲用シーンに合わせたラインナップ

伊藤園

「お~いお茶」の商品ラインナップ

 さらに、消費者のニーズに合わせてバリエーションも豊富に取り揃え、好みの緑茶を飲んでもらえるようにしているという。

「『お~いお茶』というカテゴリーの中に『濃い茶』や『ほうじ茶』、『抹茶』などお客様がお茶に求める“美味しさ”の違いに応えられるよう、味のバリエーションを用意しています。

 また、2018年からは電子レンジで温められる『お〜いお茶』を発売しています。コンビニに行けばホット専用の棚から温かいお茶を買えますが、飲むタイミングを逸して冷めてしまえば、美味しさが失われてしまう。

 お客様からは『自分で温められるようにしたい』という意見もあったので、ペットボトルをそのまま電子レンジに入れ、温めることが可能な電子レンジ対応の商品を出しました。お茶はホットやコールドなど飲んでいただく温度帯によって味が変わりますが、『一番美味しい状態のお茶を、飲みたいときに適温で飲める』ことが大切なことだと思います」

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