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NHK報道にネットが紛糾。1発数十億円「防衛ミサイル」は本当に必要か?

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 イージス・アショアはアメリカから購入し、2基で2000億円もの費用がかかるほか、迎撃ミサイルも1発あたり数十億円するとされています

 そのほかにも敷地造成や、関連施設、システム更新にも費用がかかるため、最終的にいくらコストがかかることになるのか、防衛省でも計算することはできないと言われています。

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『クローズアップ現代+』では、米国戦略国際問題研究所トーマス・カラコ上級研究員は「日本は北朝鮮だけが脅威のように考えがちですが実際は中国のほうが、脅威だと言えるでしょう」と指摘しています。

 また、安全保障専門家の香田洋二さんは「弾道ミサイルに対する防衛能力を有しているものが、イージス艦とPAC3だけだった。イージス艦は弾道ミサイルに対する防衛のためだけではなく、乗員の負担が高くなっている」と分析しています。

 また、「PAC3も射程の問題があり、重要な拠点の防御のみの能力しか有していない」(香田)ともコメントし、ミサイル防衛を強化する必要性を説きました

街に与える影響は900億円の経済損失?

 これに対し、ネットではさまざまな意見が噴出。

「何かあってからでは遅いのでは?」

「さまざまな意見があるが、北朝鮮が今も核を放棄していない以上、安心はできない」

「全体でいくらかかるかすらわからないものを買うのはおかしいと思う」

「本当に必要なのか、費用に見合うものなのか、NHKはそこまできちんと検証するべき」

 イージス・アショア配備を巡って賛否両論が飛び交っていました。そんななか、ポーランドでもイージス・アショアの配備は間近に迫っており、NHKの取材班がその都市を訪れました。

実際にイージス・アショアが配備された外国を訪問

 イージス・アショアが配備されるレジコボ基地は、人口10万人のスウプスク市中心部から4キロ離れたところにあり、市への影響は少なくありませんでした。

 基地から35キロメートル圏内では15メートルを超える高さの建物の建設が制限されたり、基地周辺の空域の飛行の制限の命令が下り、市が進めてきた風力発電の風車の建設が頓挫してしまいました。

 その他にも規制のために進出を取りやめる企業が複数あり、25年間で900億円の経済損失が生じると試算されています。

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