コロナ下でも成功する「書類選考&面接」のテクニック/moto×たいろー
先行きの見えないコロナ禍で、「このまま今の会社にいていいのか」と転職によるキャリアチェンジを漠然と考えるサラリーマンが増えているのではないだろうか。
そこで、ベストセラー書籍『転職と副業のかけ算』の著者であるmoto(戸塚俊介)氏(@moto_recruit)と、ユニコーン企業(時価総額1000億円超の未上場企業)を渡り歩くたいろー(森山大朗)氏(@tairo)という、2人の「転職の論客」による対談の短期連載を実施。
最終回となる今回は、「実践的な転職活動のテクニック」をお届けする。
「書類選考&面接」を突破するコツ
たいろー:今は感染予防の観点から、直接会わずに選考フローのすべてをオンラインで完結する企業が増えていますね。だから転職を成功させるには、まずは自分が“ネット上に存在している”必要があります。転職エージェントやビジネスSNSで、企業やヘッドハンターから見つけてもらえる工夫をしなければ、そもそも声のかかりようがない。
moto:まずは自分の職務経歴書をネット上に置いておくことが第一ですよね。企業からスカウトしてもらうだけでなく、転職エージェントが声をかけやすい状態をつくっておくことが大切。彼らはビジネスとして転職エージェントをしているので、常に市場を見て、売れる人材を探しています。
複数のエージェントから「セカンドオピニオン」を
たいろー:僕はファーストキャリアが転職エージェント事業だったので、内部事情がよくわかります。エージェントのビジネスは「転職が決まってなんぼ」なので、成果になりにくい転職希望者は優先度が上がりにくい。市場価値が高い人材は内定しやすいので厚遇しますが、そうじゃない場合、ドライな対応しか受けられなくなる。
一方で、厚遇されたからといって何でもかんでも彼らにお任せするのは避けるべき。エージェントもビジネスですから、それなりの意図があって求人を紹介します。その「当たり前の構造」を心に留め、複数のエージェントから「セカンドオピニオン」を求めるようにしてください。
moto:良いエージェントは面接後に「どこがダメで、希望する転職先に行くためにはこういった部分が足りない」といった“振り返り”をしてくれますよね。反対に、ダメなエージェントはよくわからない求人ばかり数を出してくる。彼らも仕事としてやっているので、単に「内定が出やすい会社」を薦めてくる場合もあります。
そういう人が担当になってしまった場合は、率直に「担当を代えてください」と願い出たほうがいい。彼らは自分の代理店になるので、自分を売ってくれる人といい関係を築いておくことが重要です。