コンサルティング業界の口コミ評価ランキング。就活人気企業の働きやすさは?
コンサルティング業界上位9社の比較結果
ここで、まとめに入ります。総合ランキング上位9社の比較結果を表にまとめるとこのようになりました。「OpenWork」内の情報(残業時間・有休消化率)と、各社の有価証券報告書・公式サイト掲載のデータ(収益・当期利益・平均年収・従業員数)を使って比較してみます。
コンサルティング・シンクタンク業界の場合、
・(外資系企業が)日本拠点の数値情報を非開示にしている
・未上場のため、決算公告で確認可能な一部情報しか開示されない
という事情により、公式発表での数値での比較が難しい状況でした。強いていうなら、従業員数が各社数十~数百程度と、かなりコンパクトな組織が多いというのが特徴です。
コンサルティング・シンクタンク業界の場合、上場してしまうと法的に情報公開すべき範囲が増え、その情報公開の過程で「他社の経営状況」という機密性の高い情報に触れざるを得ず、上場するメリットがありません。その点も未上場企業が多い理由であると考えられます。
ただ、今回は各社の特徴を把握するために、OpenWorkに掲載されたクチコミのうち、「企業分析[強み・弱み・展望]」カテゴリを中心に各社の花形事業など、各社の特徴・カラーがわかるクチコミを集めました。
コンサルティング会社の社員の口コミは?
【ベイン・アンド・カンパニー・ジャパン・インコーポレイテッド】
(コンサルタント、アソシエイト、在籍3年未満、男性)
強み:人材の質がとにかく高い。他のファームと比較しても一線を画していると思う。
弱み:規模を追うことをしていないため、社内知見の蓄積の面で一歩劣る可能性がある。
事業展望:デジタル化の推進、伴う社内人員の拡大。
【ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ】
(コンサルタント、在籍3~5年、男性)
強み:国内系企業に対するITをてこにした業務改善系プロジェクトをやらせたら国内随一なのではないか。
弱み:強みの逆でグローバル案件を遂行するCapabilityは皆無。英語でのデリバリーもおそらく無理。個別の業務改善案件は強いが戦略案件やIT以外の案件については素人であり、特定のパートナーに依存している状況。
事業展望:会社のカルチャーやサービス品質を落とさぬよう年12%の緩やかな成長を掲げており共感できる。
【リブ・コンサルティング】
(コンサルティング事業部、コンサルタント、在籍3~5年、女性)
強み:グローバルユニコーンやベンチャー企業などに本当にコミットして成果創出しているコンサルファームはまだ限られている中で、ファーストペンギン的な立ち位置で優位性を持てている点。同時に、地域の中堅企業をクライアントとしているため財政基盤もしっかりしており、地域貢献性も高い点。
弱み:IT領域のコンサルがまだ限定的であること。