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コンサルティング業界の口コミ評価ランキング。就活人気企業の働きやすさは?

ビジネス

平均評価が低めな企業の口コミは?

日本橋室町三井タワー

ボストン・コンサルティング・グループ日本支社が入居する日本橋室町三井タワー CC BY 4.0

 イメージがつかみやすいよう、「人事評価の適正感」観点で評価が高い企業のコメントと、総合ランキング上位の中で「人事評価の適正感」観点が低めの企業のコメントをご紹介します。

【平均評価が高い:ベイン・アンド・カンパニー・ジャパン・インコーポレイテッド社員の口コミ】
 社員の成長に対するコミットメントは強く、フィードバックを与える・貰う文化がどの階層にも定着している。リーダーシップチームの間では部下を活躍させるためには、殻を破ってもらうためにはどのようなフィードバックを与えればよいかといった指導方法に関する議論が常になされており、うまく活躍できていない人がいた場合は、パフォーマンスを改善させる為の協力体制が築かれるため、UP or OUTの文化はあるが、OUTにさせない為の機会は誰にでも与えられる文化がある。(コンサルタント、在籍3年未満、男性)

【平均評価が低め:ボストン・コンサルティング・グループ社員の口コミ】
 コンサルティングチームはキラキラと活躍する一方でバックオフィス部門はこき使われている印象。コンサルタントは何を言っても主張が通るし無理を言ってもそれが通るようにしてあげるのがバックオフィス部門。しかしバックオフィス部門は何を言っても聞いてもらえない。(バックオフィス、在籍3年未満、女性)

 コンサルティング・シンクタンク業界において興味深かったのは、コンサルタント関連職の人のクチコミは概ね「実力主義」や「風通しがいい」という内容だった一方、コンサルタント関連職以外(バックオフィス)はそうでもなかった点です。

 世の中でイメージされる「コンサルティング会社」のイメージは「コンサルタント職のイメージ」と捉えたほうがよいでしょう。もしバックオフィス(人事・経理・総務など)勤務を希望の場合は、インターネットから得られる情報が少なくなりやすいので、気になる会社に勤務している知り合いを探して聞いてみるのも手です。

人材の長期育成の評価が高いコンサルは?

人材 職場

 続いて、企業間で評価が分かれている「人材の長期育成」について、スコアが高い順に企業を並び替えました。

【人材の長期育成ランキング】
1位:株式会社リブ・コンサルティング
2位:株式会社アタックス
3位:ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ株式会社
4位:ベイン・アンド・カンパニー・ジャパン・インコーポレイテッド
5位:株式会社リンクアンドモチベーション
6位:インクグロウ株式会社
7位:イグニション・ポイント株式会社
8位:プラウドフット ジャパン株式会社
9位:株式会社経営共創基盤
―――――
81位:A.T.カーニー株式会社(3.1)

「人材の長期育成」については総合ランキング上位の企業が5社入っていました。

 イメージがつかみやすいよう、「人材の長期育成」観点で評価が高い企業のコメントと、総合ランキング上位の中で「人材の長期育成」観点が低めの企業のコメントをご紹介します。

【平均評価が高い:リブ・コンサルティング社員の口コミ】
 社内の教育体制は非常に整っています。年次ごと、役職ごとに、質の高い育成プログラムが整えられており、どの年齢/どの役職から入社したとしても、成長できる環境があります。また最近、支援テーマは戦略から実行まで、クライアント規模は1兆円を超える大手企業から数億円のベンチャー企業まで、本当に幅広いプロジェクトがあり、自ら手を挙げて求めるスキルや経験を積むことが十分に可能です(経営コンサルタント、在籍3~5年、男性)

【平均評価が低い:A.T.カーニー社員の口コミ】
 人は良く、優秀なコンサルと働ける場ではあるが、秘書としての働きがいはない。古参の秘書が半分を占め、その人達を超えることはできないと入社後すぐに実感させられる。プロフェッショナルファームにありがちな、下僕のように扱われる感は否めない。スケジュール調整ばかりでスキルアップの機会は見当たらない。美味しい仕事は古参の秘書が取り仕切っているため(マネージメントチーム、秘書、在籍3~5年、現職(回答時)、中途入社、女性)

 このようにクチコミを比較すると、前回の「IT企業の記事」と同様「長期育成を重視=仕組み化・教育を重視」であることがわかります。また、コンサルティング会社の場合、職種による偏りも見受けられました。

 なお、今回選んだクチコミは「回答日」が2019~2020年と最近のものを優先して選定しました。組織改革を実施した会社の場合、「回答日」が古いクチコミにショッキングな内容(度を越えた激務を思わせるもの)が含まれることがあるので、「いつ書かれたクチコミか」を推測し、時系列で整理しながら読み込むと、より正しく推測できるようになります。

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