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視力1.0の「繊細さん=HSP」があえて近眼用メガネをかける理由

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相手を慮ってばかりの人生でヘトヘトに…

「忙しそうな同僚が抱えている仕事をつい引き受け長時間残業。勧誘を断れなくて新聞やジムにいくつも入会。おいしくないけど店主がいい人だから通うのをやめられない……。相手を慮ってばかりの人生で、ヘトヘトに疲れていました。もっと自分本位な人生に変えたいと始めたのが『物事に5段階評価を下す』という手法でした

 そう語るのは杉下剛さん(仮名・34歳)。「5段階評価」と言われてもピンとこないが、そのやり方はこうだ。

「朝から晩までやったことすべてに5段階評価をつけるだけ。例えば朝食のパンがおいしかったから5。午前中の仕事は後輩の手伝いをしすぎて自分の仕事ができなかったから1。ランチのうどんはイマイチで2。午後の仕事は電話営業に集中できて結果が出たから5……。こうしていくと、繊細で相手に流されてしまいがちな自分の行動を客観視できるんです」

すべて5段階で評価し行動を客観視

 採点が低かったことは、もうしないよう努力するのみ。聞けば、この手法は精神科医の西脇俊二氏の書籍で紹介されていたものをマネて始めたという。

 当初は「踏ん切りがつかず変えられないことも多かった」というが、1か月がたつと徐々に日々の平均点が上がり、うまく“自分本位な生活”ができるようになってきているとか。

HSP

毎日ノートに書く評価一覧。「職場への評価がいつも1か2。こんなに不満を貯めていることに気づかなかった(笑)」(杉下さん)

「思えば『自分が順応しなきゃ』と考えるばかりで、人や物事に『嫌い』と言ったことがなかった。嫌なものは嫌だと評価できるだけで、生きづらさが随分と解消されたように思います」

<取材・文/週刊SPA!編集部>

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