「つながりにくい」と噂の楽天モバイル。高層階や地下鉄で試してみた
当面は「併用」が賢明か
時報サービスでは毎秒の「ピッピッピッ……」という音と10秒ごとの時刻案内が流れるが、楽天回線からau回線へ切り替わる瞬間も、音声の途切れや乱れはまったく起こらなかった。通話の場合はどちらの回線も料金は同じなので、通話中の「エリアまたぎ」は気にする必要はなさそうだ。
ここまで見てきたとおり、楽天モバイルはまだまだ発展途上のキャリアだ。自宅が楽天エリア内ならデータ使い放題はかなり魅力だが、スマホを楽天モバイルだけにするのは時期尚早かもしれない。
まずは現在使っている回線を維持したまま、サブ回線として楽天モバイルを追加して、「通話は従来の回線、データ通信は楽天」のように使い分けるのが妥当だろう。
対応していればデュアルSIMの選択も
もし現在使っている端末が楽天回線対応で、1台で2種類のSIMを使える「デュアルSIM」にも対応していれば、新たに端末を購入することなく楽天回線を追加することも可能だ。
たとえば、SIMフリー端末の「AQUOS sense3 SH-M12」がこれに該当する。現在IIJmioなどのMVNOでこの端末を使っている場合、楽天モバイルのプランのみを新規で申し込み、送られてきたSIMカードを今使っているスマホに装着して設定を行えばよい。
楽天回線対応端末は楽天モバイルの公式サイトで、今使っているスマホがデュアルSIMに対応しているかどうかは、メーカー公式サイトで確認できる。
同社がサービス正式スタート時から展開している「先着300万人・1年無料」のキャンペーンはまだ実施されている。不十分な点も多いとはいえ、使い方によってはお得に活用できそうだ。
<TEXT/酒井麻里子>