「努力、根性」を言わない。勝間和代・51歳が語る、暮らし方改革
「努力」「根性」と言うのはやめたほうがいい
――勝間さんがライフハック本をつくるうえで意識していることはありますか?
勝間:何がウケるのかということを考えないようにしています。それを決めるのは読者の方なので。私が実際にやってよかったものを淡々とアウトプットして、そのなかで読者の方がいいと思うものがあれば悪いと思うものもあるんじゃないかと思っているからです。
手垢のついたライフハックを私が本に載せても仕方がないじゃないですか。私が載せたいものを載せるので、市場の評価はわからないんですよ。今回はもともとYouTubeを出していて評判がよかったものを集めてもらったので、大ハズレなものはないんですけどね。
――100個のライフハックが紹介されていますが、なかでも思い入れのあるものはありますか?
勝間:2つ目の「やる気幻想を捨て、報酬システムを作る」ですね。「頑張る」とか「やる気」とかでなんとかしようとする世の中の姿勢がずっと嫌いで。昭和のおじさんたちは、やる気を出せとかよくわかんないことを言うじゃないですか。私は「努力」「根性」とかいう言葉が全部嫌いで、根性論をやめましょうという話は昔からしているんです。成果が出る方向に行動するのは止めないですが、成果が表れていないのに努力をするのはやめましょうということです。
自分を変えればなんとかなるという発想をよそうよ、と言ってるんですね。努力よりも環境を整備しようとこの本にも書いています。環境さえ整えば勝手に物事って進むんですが、環境が整っていないと3日で力尽きるんですよ。
1週間試して楽しくなければやめればいい
――いろんな方法を試されて100個のライフハックが生まれたと思いますが、逆に合わなかった、ボツにしたものもあったんでしょうか。
勝間:わたしはヨガが苦手で3、4回チャレンジしてやめました。ヨガ好きの友達からは、「ヨガができないのはじっとしていられないからなんじゃないか?」って言われて。だから、自分に合わないことはやらないほうがいいですよ。
――何事も最初は不慣れだと思うので、自分に合わないという判断が難しいように思います。
勝間:それは、嫌だなと思っているのに続けているときです。1週間くらいやってみてもいいと思うんですよ。でも、1週間続けて楽しくなかったらやめたほうがいいです。何か理由があるんですよ。“三日坊主上等”という話をするんですけど、三日坊主で終わることは絶対に三日坊主になる理由があるんですよね。