新型MacBook、発表前に買うべきか?現行モデルAirとProを検証
キーボードで悩んでいたら買いかも
Appleシリコンの登場予定さえなければ“即・買い”と断言したかったところである。いま手元にあるMacがバタフライキーボード搭載型で、その“修理地獄”を早く終わらせたいのなら、MacBook Airへのリプレースを検討すべきだ。
実際にそういう目論見のユーザーが多いようで、春先から夏にかけて本モデルは品薄状態が続いた。今後のことを考えても、Boot Campができる軽量のMacノートを手元に持っておきたいのならば、製品ラインナップから消えないうちに調達しておきたい。
ただし、Intel Macとして最後の機種になることはやはり覚悟するべきだろう。カッキリした展望は持てないが、早ければ3〜4年後には、最新OSのアップデート対象から外されている可能性もある。
参考までに書いておくと、これまでのMacシリーズは、だいたい発売から8年間は最新OSにアップデートすることができた。Appleシリコンへの更新によりこの暦が狂い、現行のIntel Macはおそらく割を食うことになる。
ProとAirの違いは2点
普及機であるMacBook Airに対し、ハイクラスのノート型Macとして販売されているのがMacBook Proだ。
同じ13インチ同士で比較すると、重さやサイズ感ではMacBook Airと大差ないのだが、MacBook ProではAirと比べ、筐体全体のエアフロー(冷却風の通り道)に余裕を持った設計がなされている。
この優れたエアフローのために、CPUを高速で安定動作させることができ、映像編集やRAWデータの現像といった高負荷の作業を行うユーザーから好まれている。
もうひとつの大きな違いが、MacBook Proには標準のファンクションキーがなく、かわりにタッチパネル式の「Touch Bar」が搭載されている点だ。
アプリケーションによっては素晴らしい使い勝手を見せるTouch Barだが、実際のところは一長一短である。タッチタイピングに習熟し、なおかつ日本語の文書作成で「F7(カタカナに変換)」「F10(半角英数字に変換)」といったキーをよく使っている場合、標準のファンクションキーのほうがスムーズにいく。好みに合わせて選ぶと良いだろう。