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新型MacBook、発表前に買うべきか?現行モデルAirとProを検証

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 Appleが近く、新型CPUを搭載するMacを発売する見込みであることは、前回の記事「Macの次期モデルを予測」で述べた。Apple独自設計(Appleシリコン)による新しいCPUでは、従来とは異なるアーキテクチャ(ARMアーキテクチャ)が採用される予定である。

CPU

画像はイメージです

MacBookの現行モデルを検証

 このARMアーキテクチャに対し、市場には期待と不安の両方がある。電力性能が向上し、バッテリー稼働時間が長くなることはほぼ確実だが、アプリケーションの互換性に懸念が持たれているのだ。Macコンピュータ上でWindows OSを動作させる「Boot Camp」機能についても、開発継続は絶望視されている。

 さて、本稿執筆時点(2020年9月28日)で、市販されているMacはすべて従来型の「Intel Mac」である。もうじき新型が出るとなると、やはり気になるのが、新しいMacの“買い時”だ。

 そこで今回は、市販されているMacBook AirとMacBook Proを対象に、今のタイミングでMacをリプレースするのがアリかナシかを検証してみたい。デスクトップ型のMac(iMac、Mac mini、Mac Pro、iMac Pro)に関しては今回は割愛したが、機会を設けて別に紹介したいと思う。もちろん、Macを直ちに買い換えるべきかどうかは各家庭・各オフィスの事情によるわけで、購入は自己責任でお願いする。

上出来のMacBook Airは買い時か

MacBook Air

画像はApple公式サイトより

 現在販売されている13インチのMacBook Air(Early 2020)は、非常にお買い得な構成になっている。第10世代のIntel Coreプロセッサを搭載し、前年のMacBook Proにも匹敵する性能を持つ(ただし、高度なグラフィック処理などでは劣る)。

 たいへん魅力ある製品に仕上がっているのだが、特に大きな点は、内蔵キーボードが従前の「バタフライキーボード」から「Magic Keyboard」に変更されたところだ。

 バタフライキーボードには設計上の欠陥があり、何度修理しても、早ければ半年以内に再度故障してしまう。Apple公式での無償修理が可能なものの、ファーストオーナーの購入日から4年間というサービス期限が設けられており、これがコンピュータの実質的な寿命を減じていた。

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