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アップルで「脱インテル」加速か。Macの次期モデルを予測

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 早ければ年内発売ともささやかれているのが、Appleが独自に設計するCPU(いわゆる「Appleシリコン」)を搭載する新型Macである。これにより、Macシリーズの商品展開は新たな局面を迎えると期待されている。

アップル

Apple company booth © Sergiy Palamarchuk

「Appleシリコン」自体はすでに無数に存在し、大きな稼働実績がある。iPhone(4以降)やiPadに搭載されているCPUは、Apple独自設計の「A」シリーズだ。

 CPUではないが、現行モデルのMacには、セキュリティ強化のためにAppleが設計した「T2」チップが内蔵されている。そして今度は、いよいよMacのCPUが、Intel製から「Appleシリコン」に変わる。それによってどのような変化が起こるのかについて考えてみたい。

Appleシリコンはココがスゴい

 次期Macに搭載されるAppleシリコンのCPUは、iPhone・iPadで使われてきた独自設計の「A」シリーズとの互換性があるとされる。これにより開発者は、iOS向けに作ったアプリを、大きな手を加えずにMac OS用としてリリースできるようになる。

 iPhoneやiPad向けアプリの市場はすでに成熟しており、この膨大なソフトウェア資産をMacで利用できるわけだから、その効果は絶大だろう。ソーシャルゲームからグラフィック編集まで、Macユーザーは無限の選択肢を得ることになる(新しいMacで『フォートナイト』が遊べるかはわからないが)。

 iOSとの互換性を脇にどけても、Appleシリコンには優れた点が多い。「ARMアーキテクチャ」という先進的な設計を採用しており、Intel製プロセッサと比べても特に電力性能に優れている。これによりバッテリーの保ちが良くなるほか、使っているうちに筐体が熱くなるという問題も解決を見る。

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