湾岸タワマンがコロナで人気集中?不動産業界の本音を聞いた
マンションブロガーの、のらえもんです。コロナウイルスの影響により、日本人の在宅時間は増えています。実際に私もリモートワークが増えましたし、家族に「飲みに行ってくる」とかなり言いづらい環境になりましたから、夜の外出はかなり減りました。
そうなると消えた消費の向き先はどこに行くのか……そのひとつが、住宅そのものです。在宅時間が多くなるなら、住宅のクオリティを上げることによって生活満足度が格段に良くなります。
一方で、コロナの影響で「不動産価格が下がるのでは?」「今は買い時ではないのでは?」と心配する人もいます。今回はコロナ以後に現れつつある現象と、不動産を販売する現場で働いている人たちに本音を聞いてみた結果をお伝えします。
駅近至上主義の減速。広さを求める人が徐々に増加
2019年までの首都圏住宅事情を考えると「とにかく駅から近い物件が便利で資産性が高い」というものでした。駅から近い戸建ては少ないものですから、自然とマンションのほうに人気が集まっていました。
そして、駅から近い土地は非常に高くなり、マンションの平均専有面積は縮小傾向にありました。
しかし、コロナ以後のいま、住宅販売には別の風が吹きつつあります。戸建て需要の高まりと、住宅そのものの広さを求める動きです。
首都圏戸建てメインの「オープンハウス」好調
在宅時間が増えたのは大人だけでなく子どもも同様です。しかし子どもは元気が余って騒音を出してしまうもの。実は緊急事態宣言下ではマンションの上下階トラブルがかなり増えたと聞きます。
学校に行けず、遊びにも行けない。それは大人も同じでイライラが募ってクレームが発生します。親側も注意しているかもしれませんが、子どもは飛び跳ねるのが当たり前。
クレームが度重なって、「家を購入するならマンションだ」と考えていた一部の人たちが戸建へ流れています。株式会社オープンハウスが先日発表した2020年4〜6月の業績によると、4月は前年同月比39.1%減となりましたが、5月は43.0%増、6月は52.3%増と絶好調でした。
戸建てを紹介するウェブサイトへの新規会員登録件数も、4月32.3%増、5月61.9%増、6月96.5%増と、戸建てを検討する人、戸建て需要そのものが増えているのはデータを見ても間違いなさそうです。