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巣ごもり需要で若者に入浴剤が人気。バスクリンに聞く「浴槽浴のススメ」

暮らし

お風呂に入るメリットは3つある

後藤葉さん

株式会社バスクリンの後藤葉さん

 これまで入浴剤のメインユーザーは40~50代だったようですが、巣ごもり需要で若年のユーザー層が増えつつあると後藤さんは話します。

「若年層は浴槽浴よりシャワー浴派のほうが多いのですが、実は湯船につかることで身体へのメリットがたくさんあるんですよ」

 確かに周りもシャワーで済ませる人が多いかもしれません。入浴の物理的な作用として、温熱作用浮力作用静水圧作用があるそうです。

「温熱作用は、文字通り身体が温まること。浮力作用は、お湯の浮力により、体重が約9分の1になるので関節の負担が軽減されます。静水圧作用は、浴槽内の静水圧によって身体の末端の血液が心臓の方に押し戻され、むくみの改善や血流の促進につながります。血行が促進されることで身体のコリが改善され、疲れがしっかりと取れて、明日の元気につながりますよ

ぬるま湯入浴は良いことずくめ

「あと入浴のポイントとしては、少しぬるめの湯(39~40度程度)に10~15分ほどゆっくり浸かることです。42度以上だと交感神経が優位になり、身体も脳も活発モードになってしまうので、就寝前には向きません。

 また、熱い湯だと実はポカポカが長続きせず、皮膚も乾燥してしまいます。一方、ぬるめの湯では副交感神経が優位になるので、リラックスしてスーッと睡眠に入っていけます。ただ、朝シャキッとしたいときは、やや熱めの湯でのシャワーも良いでしょう

 湯船に浸かるのは単に気持ちいいだけかと思ったら、科学的に効果が証明されていました。身体を温めるためといっても、寝る前はほどほどの温度の湯が良いとは。

「1年中同じ温度のお風呂に浸かっている人が多いと思いますが、夏場は38~39度など、よりぬるめにした方が心地良く長く浸かることができます。クールタイプの入浴剤を使うのもおすすめです」

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