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巣ごもり需要で若者に入浴剤が人気。バスクリンに聞く「浴槽浴のススメ」

暮らし

 仕事やこれからの生活への不安を抱え、“癒し”を求めている人も多いはず。“癒し”といえば、温泉。

温泉 露天風呂

画像はイメージです

 最近では「Go To トラベル キャンペーン」もあるとはいえ、以前に比べなかなか温泉にも行けないかもしれません。そこで、自宅のお風呂で気分をリフレッシュする方法はないものかと、株式会社バスクリンの広報担当の後藤葉さんにお話を聞きました。

 入浴剤の効能はもちろんのこと、今晩から実践できる入浴法も教えてもらいました。

実際に温泉地を訪れて開発する

 何かと気疲れする状況が続く中、癒しを求める人は多いと思います。入浴剤市場はどんな影響を受けていたのか聞くと、「全体的に伸びています」とのこと。

「皆さんが自宅での楽しみを探した結果だと思います。基本的に入浴剤の最需要期は秋から冬にかけてですが、今年は初夏含めて好調が続いています。弊社のラインナップの中では、『日本の名湯』やアロマタイプの売れ行きが特に好調で、癒されたいという生活者の方々の気持ちが数字に表れているのでしょう」

「日本の名湯」シリーズは、入浴剤の製剤開発者と調香師と商品企画担当者の3人がひと組となって、実際に温泉地を訪れて開発しているそうです。

ひとつの温泉地につき20~30の湯に実際に浸かって湯ざわりを確認し、温泉分析書から湯の成分や効能を調査します。

 ご家庭の風呂釜や給湯器で問題なく使用していただくためにも、温泉成分をそっくりそのまま再現することはできませんが、ご自宅で温泉気分を味わっていただけるように、成分の割合を合わせて配合しています。また各温泉の特徴的な湯ざわりを表現する成分を入れて、なるべく温泉気分を味わえるよう、工夫しています」

香りや色は風景と名産品をイメージ

バスクリン

つくば研究所では、複数のバスタブで同時に開発が進められている

 硫黄を含んでいる温泉地もあるので、単に温泉分析書通りに作れば良いわけではないということですね。香りや色についても気になりますが、温泉と併せて、街の風景や名産品をイメージソースにして決めているとか。

「発売前には、その温泉地の観光協会など、温泉に関わる団体の方にコンセプト・湯ざわり・色・香りを確認していただき、お墨付きをもらってから発売します。バスクリンはもともと温泉成分を研究していた実績もあるので、実際の温泉の雰囲気にできるだけ近づけられるよう、努力して作っています」

 自宅のお風呂に入れるだけというお手軽さはもちろん、約700円で温泉地に行った気分になれるというのは嬉しい限りですね。

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