プロ野球界も学ぶべき「コロナ対応の優等生」台湾プロ野球のスゴい対策
外国人選手は台湾に留まっていた
台湾プロ野球の華といえばチアガールだが、彼女たちもソーシャルディスタンスを堅持。ステージ上の人数を減らし、接触の少ない軽めのダンスで盛り上げた。ファンたちも従来の肩組み応援はせず、ソロで試合を楽しんだ。
試合の様子はツイッターなどで無料配信され、再生回数は100万回を突破。特にアメリカからのアクセスが全体の6割を超えたという。台湾プロ野球で活躍する外国人選手たちは、どうしているのだろうか。
「外国人選手たちは帰国せずにずっと台湾に残っています。私自身もそうですね。コロナ対策に関しては台湾にいたほうが日本よりも安心感があります」
選手の移動はすべてバス
“コロナ前”の状態まで回復してきているとはいえ、念には念をと、選手たちが球場間を移動する際には新幹線は使わず、時間をかけてバスで移動しているそうだ。
楽天モンキーズは、昨年までラミゴモンキーズを名乗っていたが、楽天が買収し、今年からチーム名が変更された。「フィールドシート」と呼ばれるグラウンドの最前線で試合を楽しめるシートやVIPルームの増設など、サービス向上に取り組んでいるという。
日本と台湾の往来が復活し、両地の球界が再び盛り上がることを祈るばかりだ。
<取材・文/西谷格>
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