ヤマト運輸、コロナ対策の「神対応」が話題に。売り上げへの影響は?
宅配事業全体の売上高は順調に増加
売上高の推移も「ファクトデータ」にまとめられていたデータを使っています。
宅急便は2017年度に一度取扱個数が減少に転じたにもかかわらず、売上高は順調に増加しています。クロネコDM便の減少分をカバーし、全体としても順調に売上を伸ばしている状況でした。
では、企業全体としての業績はどのようになっているのか、宅急便をはじめとした宅配事業の位置づけを確認してきます。
業績推移:売上・利益とも上昇傾向
まず、グループ全体としての売上・利益の推移を確認しました。2017年度・2018年度の減益を除けば、2009年度から11年間・営業収益は上昇傾向(2020年度は第3四半期までの値)となっており、黒字も出ており、良い推移となっています。
続いて、各事業の貢献度合いを測るためにセグメント別営業収益を確認していきましょう。
営業収益は、宅配便をはじめとしたデリバリー事業のシェアが圧倒的に高い状態でした。シェアも多少の上下はあるものの、8割前後をキープしています。