吉野家HD「国内事業」が抱える3つの課題。コロナの影響は軽微も…
高時給!アルバイトの期待値が高い傾向に
続いて、アルバイトとして働く場合の口コミを確認します。
<アルバイト>
良い点:
・比較的時給が高い
・昇給がある
・バイトで入った時に研修がある
・バイト同士で仲良くなりやすい
気になる点:
・オーダー、洗い場、調理、レジと任せられる業務内容が幅広い
・店長(社員)によって快適度が大きく変わる(店舗にいないケースもある)
・店長や古株バイトと合わないと続けにくい
・休みにくい
業務量が多く休みにくい前提があるので、店長の采配の仕方によって評価が大きく分かれる印象がありました。比較的時給が高いことから、アルバイトの期待値が高い傾向にあり、評価がシビアなので、社員はマネジメント能力が試されるように思います。
吉野家「ホワイト/ブラック度」判定
吉野家:★★★★☆
機動的なキャンペーン展開や、各種のテコ入れ施策が功を奏して、国内・海外ともに事業規模を拡大しています。IR情報から本社機能の質が高いことがうかがえ、現職社長(河村泰貴氏)も意欲・能力が伴った方であるようなので、経営陣の判断が適切であることの表れと言えます。
その証拠に、新型コロナウイルス肺炎関連の対応も、他の飲食業界と比べて機動的なキャンペーンを1ヶ月の間に3回重ねており、本業(牛丼などのテイクアウト)で貢献しつつ攻めの姿勢も崩していないところに好感を持ちました。海外事業はこれからが勝負であると言えますが、黒字転換も達成しており、こちらも着実に対応できています。
社員として働く場合には、社風が合えば年収水準も比較的高く、飲食業界で働くと考えた場合、良い選択肢だと思います。飲食業はアルバイトを多く活用する業界であるため、現場レベル(店長)であってもアルバイトのシフトなどの各種要望を適切にマネジメントする能力が特に求められるため、決して簡単な仕事ではありません。ただし、先述の通り本社機能は非常に優秀なので、きちんと業務をモノにしていけば得るものは大きい環境であると言えます。
一方、アルバイトとして働く場合は、もともと業務量が多い上に、マネジメント側の失敗を吸収する必要がある局面が多く、時給の割に快適とは言いにくいようです。現場のアルバイトにしわ寄せが行っている点を鑑みて、最終的に★4としました。
<TEXT/ブラック企業アラート>