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「子供と在宅勤務する人」が無駄にイライラを溜めない4つのポイント

学び

3:近所の公園まで多少外出する

 3つめは、多少の外出です。

 長時間同じ部屋にいる場合、窓を開けて換気することが健康上有用とされています。同じように、多少の外出は、心の換気、気分転換になります。

 近所の公園などの混みすぎない場所を散歩するなど、時間割の中に入れてみてもいいのではないでしょうか。もちろん外出から帰ったあとはうがい手洗いなど新型コロナウイルスの感染防止を忘れないでください。

4:仕事用の身支度をする

仕事

 4つめは、仕事用の身支度を多少することです。出勤出社のない在宅勤務だからといって、寝巻きや部屋着のままで仕事をするよりも、仕事用の服装を着ると、少し背筋が伸び気持ちが引きしまります。何事も形も大切です。

 シャツやネクタイまではめんどくさい場合は、髪型やお化粧だけでもいいでしょう。

 なかには、仕事の際につける香水をつけることで、仕事モードを作り出している方もいます。親が普段よりも少し仕事に近い格好をすると、それをみた子供も、親は家にいるけれども仕事があることがより理解できるも思います。ぜひお試しください。

子供のために親がストレスを溜めない

 自分の好きで在宅勤務できるのか、会社の指示で在宅勤務をするのか、これだけでもストレス度は異なるでしょう。

 子供にしても、病気で学校を休んでいるわけではなく、友達とも会えない日が続くと、ストレスは増えるものでしょう。親子両方のストレスが溜まってしまうのは、ある意味、仕方がないことなのです。

 だからこそ、完璧を求めず8割でいいとすること、自分にも子供にも期待値を下げることを最後に提案したいと思います。

 在宅勤務で通勤がないからといって、通勤時間も机に向かい、いつも以上に働かなければならないことはありません。家にいるからといって、いつも以上に家事をしたり、いつも以上に子供と遊ばなければいけないわけではありません。

 あれもこれもやろうと欲張ることは、時に自分を余計に苦しめてしまいます。完璧主義を捨て、仕事もいつもの8割程度でいいやと割り切るくらいの気持ちを持てると、親がストレスを溜めすぎず、そのため子供もストレスを溜めすぎず、過ごせるのではないかと感じる今日この頃です。

<TEXT/武神健之>

医学博士、産業医、一般社団法人日本ストレスチェック協会代表理事。20以上のグローバル企業で年間1000件、通算1万件以上の健康相談やストレス・メンタルヘルス相談を行っている。著書『外資系エリート1万人をみてきた産業医が教える メンタルが強い人の習慣』(PHP研究所)発売中

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