「世界で最も革新的な企業」セールスフォース、何を売ってる会社?
ところで、この“◯aaS”という表記。
クラウドコンピューティングの分類として、IT関係の話題の中では、たまに耳にする用語ですが、最近では「AaaS」「BaaS」「CaaS」「DaaS」と、もはや言ったもの勝ちのような勢いで増えてきていて、ちょっとわかりづらいことも多いのではないでしょうか。
今回はその概念を簡単に整理しておきたいと思います。
「aaS=as a service(サービスとして提供)」
まず“◯aaS”という表記ですが、総じてXaaS(ザース)と呼んだりします。“X”には提供するサービスの分類に合わせて、好きなアルファベットを入れるということなのですが、“aaS”は文字通り「as a service=サービスとして(提供)」と言う意味です。
つまり、以前ならハードやソフトのIT資源を全部自前で購入したり、開発しなければいけなかったところを、インターネットを通じてサービスとして一部、あるいは全ての提供が受けられるようになったということです。
ゲームで例えるなら「昔はソフトもゲーム機も、全部各自で購入しないといけなかったけど、今は利用料を払えば、SaaSでゲームソフトだけでも、PaaSがあればそれを動かすゲーム機も、割安にネットサービスとして提供を受けられる」と言ったイメージでしょうか。
1990年代や、2000年代初頭にIT業界で起業した人と話していると「昔はサービス作る時に自前のラックにサーバー組んで1000万とかで借金してさー」みたいな話が出ることがあります。
その頃に比べるとXaaSのおかげで、今は格段にサービスや起業がしやすくなりましたが、その分、より競争が激しく、各サービスの本質が問われる時代になったとも言えるかもしれませんね。
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<TEXT/平野健児>