噂の「iPhone SE2」スペックを予測。値段は4万円台前半か?
「小さなiPhone」の復活は可能か!?
そんなわけで、日本では「小さなiPhone」への待望論が根強い。iPhone SEが終売となって以来、iPhoneシリーズのラインナップは4.7インチ以上の端末のみとなった。
現行のApple製品としてコンパクトな4インチディスプレイを搭載しているのは、携帯電話としては使えないiPod touchのみ。A10チップ搭載で、処理能力としては同サイズのiPhone SEを上回っている。そのため、持ちやすいiPod touchをわざわざテザリング運用する猛者もいるほどだ。
しかしiPhone SE2が発売されたとしても、我々の期待通りのコンパクトな端末にはならない可能性が高い。SE2は、iPhone 6〜iPhone 8同様の「ベゼルあり・4.7インチ」モデルとしての登場が有力視されている。
スマホの大型化はバッテリーが原因?
小型化のハードルとなっているのがバッテリー容量である。思い返せば、3.5インチのスマートな筐体で一世を風靡したiPhone 4の時代と比べても、スマホに求められる機能は大幅に増えている。
利用者がスマホと向き合う時間そのものもだいぶ増していることだろう。iPhoneだけでなくAndroidスマホでも、筐体が大型になる傾向にあるが、それはやはりバッテリー容量が理由のはずだ。
小さな端末には、それ相応のバッテリーしか搭載することができないのである。iPhone SEのバッテリー容量は約1600mAhで、これはiPhone 11の半分ほどしかない。『ポケモンGO』や『ドラクエウォーク』のようにバッテリーをどか食いするゲームアプリが流行しているのも、「小さなiPhone」を待望するユーザーにとっては逆風だ。
使っているうちにバッテリー自体が劣化していくこともあり、今日の市場に4インチの新機種を投入するとなると、「iPhoneの電池は半日もたない」という悪評にもつながりかねない。端末を設計するAppleとしては防ぎたい事態だろう。