ドンキ・ホーテ、海外事業に強み「焼き芋、青果は不動の人気」
20代の転職は、その後の人生に大きな影響を与える重要な決断です。果たしてどんな企業、業界に行くのがいいのか。どうやって見極めればいいかわからない若者も多いでしょう。
小売業界で時価総額ランキング6位
総合ディスカウントストア「ドン・キホーテ」で知られる「パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス」(以下、PPIH)。他にも大手スーパーマーケットの「長崎屋」や「ユニー」などを傘下に置きます。
1980年に前身となるジャストを設立、’89年にドン・キホーテを第1号店を開店。以来、順調に規模を拡大し、30期連続で増収増益(’89年~2019年)を続けています。
小売業の時価総額ランキングではマクドナルドやローソンを抑え、国内6位に君臨します(※執筆2020年2月6日時点)。
2019年に、ドンキホーテホールディングス(ドンキHD)から、環太平洋地域におけるグローバルグループとしてふさわしい企業の在り方を表すという理由で、社名変更した同社の秘密を業績面から見ていきます。
ディスカウントストア業態が主力
まず、直近の業績を確認します。PPIHグループ全体としては、30期(=30年)連続で増収増益を続けています。
ただし、このグラフを読むときに1点注意すべきことがあります。それは「売上高」と「営業利益」の軸の間隔が全く違うことです。
売上高は1マス1000億円の一方、営業利益は1マス60億円と、刻み方が全く異なります。なので、ひとまずは「30期連続で成長を続けている」事実のみ把握しておいてください。
続いて、2019年6月期における各事業セグメントの売上構成比を決算短信より確認します。
2019年6月期はそれぞれ下記の通りでした。PPIHとしては、ユニーを傘下にいれたものの、引き続きドン・キホーテ業態が主力であることがわかります。
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ディスカウントストア事業(ドン・キホーテ・長崎屋業態):1兆159億2400万円
総合スーパー事業(ユニー業態):2660億680万円
テナント賃貸事業:391億3200万円
その他事業:77億6000万円
(2019年6月期決算短信より引用、単位変換は筆者)
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