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中国発「新型肺炎」の感染をどう防ぐか?8つの疑問に医師が回答

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8. インフルエンザも流行っているが…

 毎年日本では、1月最終週から2月の第1週が季節性インフルエンザのピークとなることが多いです。

 季節性のインフルエンザは、飛沫感染ですので、マスクや手洗いは有効な対策となります。他の予防と対策ですが、季節性インフルエンザに対しては、ワクチンがありますので、まだ未接種の人は接種しましょう。飛行場などの感染者がいる可能性の高いところや、飛行機や新幹線などの乾燥した空気の空間で一定時間いなくてはならないところへ行く場合、心配であればマスクの着用をお考えください。

 しかし、繰り返しますが、自分自身が元気で免疫力を高めていれば、病気に感染する確率は減ります。ですので、よく寝て、よく食べて、日々笑って楽しく明るく過ごしましょう。

 もし急に38度以上の発熱を認めたり、急に咳や喉の体の節々が痛いなどの症状を認めたとき、そして、自分の周囲にインフルエンザの人が1週間以内にいたのであれば、インフルエンザにかかった可能性を疑ってください。そして、会社に行く前にお医者さんに行くことを勧めます(これは新型コロナウイルスに対しても同じです)。

 インフルルエンザ迅速診断テストを行い、インフルエンザであれば早め抗インフルエンザ薬を飲めば、比較的早期に治ります。

⇒次回、<新型肺炎の症状、単なる風邪とどこが違う? いま知っておくべきこと>に続く。

<TEXT/武神健之>

医学博士、産業医、一般社団法人日本ストレスチェック協会代表理事。20以上のグローバル企業で年間1000件、通算1万件以上の健康相談やストレス・メンタルヘルス相談を行っている。著書『外資系エリート1万人をみてきた産業医が教える メンタルが強い人の習慣』(PHP研究所)発売中

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