UberEatsメニューはどう作られる?「専門飲食店」の知られざる苦労
休日を一人ぼっちで過ごすとき、ついつい頼んでしまうのがUberEats。外食をしに出かける準備や、自炊する手間もかからない。
しかし、そのUberEatsの料理がどこで、どのように作られているのか意外と知らない。こうした店舗やテーブル、椅子を持たないデリバリー専門の飲食店は「ゴーストレストラン」と呼ばれ、アメリカなど海外で急速に広まりつつある。
そこで、今回はUberEatsに特化したゴーストレストランを経営する2人に話を聞いた。複数の事業を経営する起業家であり、ベンチャー投資家でもある柴田泰成氏と、その柴田氏支援のもと飲食店運営する株式会社ミリオンプレートを立ち上げた代表取締役の永田義雄氏だ。
UberEats特化型レストランとは
――永田さんはUberEats特化型のレストランを経営しており、柴田さんはそこに共同創業者として経営参画し、出資もしています。そもそも立ち上げの経緯は?
柴田泰成(以下、柴田):もともと永田さんとは2016年、共通の知人から「タイで7年もビジネスをやっている面白い人がいる」という紹介でに知り合ったんです。
そこから、私も出資して、2人で東南アジア向け越境ECのライブコマースの会社を立ち上げたのですが、苦戦し、3年で事業をクローズしました。それで次に出てきた事業がゴーストレストランでした。
永田義雄(以下、永田):たしか20~30案くらい事業計画を考えましたね。ゴーストレストランの決め手は、店舗がないため、場所代や人件費がかからず、少額で始められること。都内にUberEatsのドライバーが増えていたのも、可能性を感じさせました。タイは、デリバリー文化が盛んで、日本向けにローカライズしたらマッチすると思っていました。
今は目黒と三宿エリアに、どんぶり専門店「丼ガバチョ」、欧風カレーの「午後カレー」、ローストビーフ丼の「ビーフマニア」など7ブランドを経営しています。