“芸人ラジオ”のオススメを愛好家に聞く。文化放送の平日深夜2時が…
意外と難しい「互いを否定しない笑い」
――お2人の思う「ここが、できてる番組は面白い」という指標はありますか?
やきそば:やっぱり、さきほどの相席スタートの例のように、コンビだったら「互いが互いを否定しない笑い」が成功してることでしょうか。相手の言葉をちゃんと拾って笑いに変えるって、意外に難しいんですよね。
爆笑問題の田中(裕二)さんの「受けきる」「拾いきる」スタンスも好きです。ずーっと言ってるんですけど、爆笑問題の後進が出てきてほしいんです。時事ネタをやって、面白いがゆえに高田文夫先生に注目されてボロクソに言われるとか(笑)。
建部:僕はパーソナリティ本人の実生活との「膜」が薄い番組が好きですね。テレビは発言が編集されたり、短く端的な発言が求められたりして膜が厚い一方で、ラジオは“さらけ出す“メディアです。
「空気階段の踊り場」(TBSラジオ)で、ラジオ放送でプロポーズする展開があったんですが、プロポーズする水川かたまりさんの緊張感が音声を通じてバシバシ伝わってきて、とても「リアル」でしたね。
やきそば:空気階段は次世代の「ラジオスター」ですね。芸人ラジオというと「テレビで見ている芸人の意外な一面」みたいな面がフィーチャーされがちですが、空気階段はラジオ先行型。ラジオで人気に火が付き、テレビでもよく見かけるようになりました。
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次回、<面白いラジオ番組の見つけ方。放送作家やハガキ職人に注目…>に続く。
<取材・文/浅原浩>
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