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将来不安は消えるか?「積立投資」の賢いやり方をプロに聞く

コラム

損をしない投資対象の選び方

投資

――資産形成を意識した投資ではどんなことを意識すべきですか?

頼藤:資産形成の基本は「長期」「分散」「積立」「低コスト」の4つです。

――長期投資は短期と比べてどんなメリットがありますか?

頼藤:長期投資をすることによって、複利効果の恩恵を最大限受けることができます。複利効果とは「利息が利息を生む効果」のことで、例えば年利1%を想定して100万円を投資したとき、得られた1万円のリターンをそのまま投資に回せば、投資額は101万円となり、それに伴ってリターンも増えていきます。

 これを繰り返すことで得られるリターンはどんどん大きくなるというのが複利効果です。複利効果によるリターンの増加は投資期間が長いほど大きくなっていくので、資産形成においては長期投資が重要になります。

 ただし、投資信託では信託報酬という手数料が投資している間かかり続けるので、長期投資ではインデックス型投信など、信託報酬が低コストの商品を選ぶのが鉄則です。

「卵をひとつのカゴに盛るな」

――分散投資とはどのようなものですか?

頼藤:分散投資の有効性を示す格言に「卵をひとつのカゴに盛るな」というものがあります。10個の卵をひとつのカゴに入れて運んでいて、万が一落としてしまうと卵は10個全部が割れてしまいます。

 しかし、カゴをいくつかに分けて運べば、万が一、ひとつを落としても全部割れてしまうことはありません。投資もこれと同じで、投資対象を分散すれば、どれかひとつが仮に暴落してしまったとしても、資産を全て失うようなことにはならず、大きな被害を避けることができます。

 どの地域のどの資産が成長するかというのを完全に見極めるのはプロでもできません。しかし、世界全体に投資をすれば、上述の通り4%前後のリターンが得られる可能性があります。

 分散投資をする際は、地域や資産に偏りがないよう、低コストを意識しながら投資対象を選んでいくか、それが自分でできないもしくは面倒だという場合は「バランス型投資信託」と呼ばれる、一本で地域や資産を分散して投資ができる商品を選ぶと良いでしょう。

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