1年間で20万円も得をする通勤時間の使い方――20代で1200万円の外車を一括購入した男に聞く
個人情報漏洩のリスクはどう考える?
ここで、中村さんの通勤スタイルを聞いてみると……。
「僕は会社の近くに住んでいるので、電車でも1駅ほどです。移動時間ほど無駄なものはないと思っているので。スキマ時間は情報収集やお金の管理に使っているので、スマホゲームをする暇はまったくないですね(笑)」
キャンペーンなどに参加しない理由として、個人情報が漏洩したり、悪用されたら怖いという意見もあります。中村さんは個人情報漏洩のリスクについてどう捉えているのでしょうか。
「僕個人は、子供の頃からさまざまなキャンペーンで個人情報を登録していますが、困った経験は1回もありません。一度、企業から個人情報漏洩の報告メールがきて、お詫びとして500円分の金券をもらったことがありましたが、そのあと不審なメールが大量に来たりしたこともないですね。
重要人物でもなんでもない、僕のようなただの一般人の個人情報にそこまで価値があるとは思えません。情報漏洩をそこまで怖がる必要はないと思っています。それよりも得られるメリットの大きさを考えたほうが良いと思います」
自分で情報を“取りに行くこと”が節約につながる
節約するために、中村さんが普段から習慣化されていることは何なのでしょうか。
「情報を自分で取りにいく習慣を身につけることですね。家賃や税金の話でも触れましたが、公開されている情報でも、知らなければ意味がありません。義務教育でお金について教えてくれないのは、そのほうが国や大企業、賢い人達にとって都合がいいからだと思います。お得なサービスや制度は、先行者利益が大きいです。お得なキャンペーンも、参加する人が多くなれば早期終了する可能性があります。スピードが命なので、常にアンテナを張ることが大切です」
増税前はキャッシュレスサービスによる還元率の高いキャンペーンが過熱していました。現在は一旦落ち着いた印象がありますが、今後各社がお得なキャンペーンを打つ可能性はあるのでしょうか。
「今後はさらに、各社がキャンペーンで競い合うのではないかと思っています。消費者としては、それにいかに乗って利益を得るかですね。増税で消費者の財布の紐が固くなったことで、さらに各社が利用者を取り合うようになっていくでしょう」
さらに今回の増税で、世の中の反応に疑問を感じたという中村さん。
「世の中の人は消費税が2%上がることに対してこんなに怒っているのに、どうしてそれ以上に還元率の高いキャンペーンに参加しないんだろうと不思議です。一度の会計では小さな額でも、それが1年、2年と金額が積み重なったときに大きな金額になるのは明らかですから、もっと長いスパンで考えてみてほしいですね。ちなみに僕は、キャンペーン効果で増税後のほうが日々の金銭的負担が軽くなりました(笑)」
お金について日々、情報収集をしているという中村さん。今後は「TwitterやYouTubeなどでもお得な情報を発信していきたい」と思っているそう。貯金ができないと悩んでいる人は、お金の使い方を見直してみると、もっと自由に使えるお金が増えるかもしれません。
<取材・文/都田ミツコ>