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つくばエクスプレス、新型TX-3000系を公開。明るく開放感のある車内に

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デカいLCDと細長いドアランプ

つくばエクスプレス

旅客情報案内装置にはデッパリを設け、立客の手がつかめるよう配慮されている

 乗降用ドア上の旅客情報案内装置は、TX-1000系、TX-2000系の3色LED式とマップ式の併用から、42インチハーフのLCDに進化。次駅案内や停車駅、乗降用ドアが開く方向を知らせる。日本語、英語に加え、韓国語、中国語も加わった多言語表示もできる。

 一部のLCDは、3分の1画面で車内案内PR動画を流れ、残りの3分の2は列車案内に分割表示される。PRに関しては専用パソコンで動画や静止画を作れば、取り込んで表示できるという。

 さらにLCD8か所中4か所の右側に防犯カメラを設置。100時間以上の記録が可能で、随時最新データを更新するそうだ。保存したデータは記録媒体を経由して、専用パソコンで再生する(車内でトラブルが発生した際は、その検証に使う)。

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ドアランプが乗降用ドアの上部にも反射することで、乗客の認識度も向上

 LCDの下はドアランプ(開閉表示灯)で、乗客が認識しやすいよう、ヨコナガになった。駅停車前から発車後まで、ホーム側の乗降用ドアに限り点灯する。5km/h以下は青、乗降用ドアの開閉と停車中は赤が光る。

 乗降用ドアはTX-1000系、TX-2000系の空気式から電気式に変更。これにより、戸ばさみ検知、引き込まれ検知を設けたほか、優等列車の通過待ちや待ち合わせによる長時間停車に備え、1つのドアを除きすべて閉める機能も有している。乗務員にとっては操作性、乗客にとっては安全性や居住性が向上されたといえよう。

乗務員室も居住性と操作性を向上

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TX-3000系の運転台

 運転台は引き続き左手操作のワンハンドルマスコン(力行とブレーキを一体化したもの)である。また、乗務員の要望により、フロントガラスの日よけを遮光板からカーテンに変更。運転席の居住性、ラインデリア(空調吹き出し口)も多段階調整ができるようになり、乗務環境の改善を図っている。

 モニターは「Synaptra」を採用したことで、TX-1000系、TX-2000系の1画面から3画面に増やし、計器をデジタル表示化。1画面で不具合が発生した場合、ほかの画面でカバーできる。

 また、前方監視カメラ(自動車でいうドライブレコーダー)を設置。前方の様子を撮影、記録し、事故などの非常事態が発生した場合、技術解明に有効な情報を提供する。ちなみに記録された映像は、乗務員室内の小型液晶モニターで再生できるので、非常事態が発生した場合、迅速な対応が可能だという。

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