30〜40代にイラつかれる若者言葉、ワースト10。エモい、タピる…
言葉遣いが多様化している現代社会。
使われると、強く怒りを感じるほどではないが、なんだか胸がザワつく……“モヤっとする言葉”。職場で先輩や上司に対して、つい使ってしまい、呆れられてしまった経験はないだろうか。なぜ私たちは特定の言葉にモヤっとするのか、その真相に迫ってみた。
自分の文化圏にはない表現に戸惑いを隠せない!
まずは、SNSにはびこるはやり言葉から。今回は30~40代の首都圏在住在勤の男女100人にアンケート調査を実施。SNSにはびこる「モヤっとする言葉」について聞いてみた。
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Q. SNSで見かける「モヤっとする」言葉は?(複数回答可)
1位 エモい 58%
2位 草 43%
3位 息子を「息子氏」、夫を「旦那くん」と呼ぶ変な敬称 41%
4位 からの~ 30%
5位 〇〇すぎて死ねる 28%
6位 タピる 28%
7位 秒で 27%
8位 それな 25%
9位 とりま 17%
10位 〇〇み(わかりみ、うれしみなど)16%
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1位となった「エモい」については、「最近は音楽以外のモノに使いすぎ。食べ物などを『エモい』という意味がわからない」(40歳・男性)といった意見が多数。「たいしたことないモノや自分の行動を『エモい』とか言っている投稿を見ると逆に冷める」(35歳・男性)と、実に冷ややかだ。
続く2位は「www(笑い、ワラ)」を意味して使われている「草」で、「草が笑いに結びつかない」(32歳・男性)、「文中に出てくるたびに違和感」(42歳・女性)など、字面に馴染めずモヤっとしている人が多い様子。なかには「しらけるという意味でしょ?」(49歳・男性)と誤解している人もいたので、常用語のように使うべきではないのだろう。
ランキングの中では異色な3位の「変な敬称」は「一体何のアピールなのか」(36歳・女性)と、使用者の意図を掴みかねるのが不評の原因。「見てるこっちが恥ずかしくなる」(40歳・女性)まで思われているので、身内は普通に呼んだほうがよさそうだ。
4位については、「バカっぽい」(42歳・男性)、「内輪ウケ感がしてしらける」(39歳・男性)など、独特の言い回しに不快感を示す人が続々。5位の「〇〇すぎて死ねる」には、「死ぬという言葉は簡単に使うものではない」(35歳・男性)という至極真っ当な意見も。真摯に受け止めたい。
ちなみに、「『それな』は便利な返しなので使いたくなる」(38歳・男性)という人が複数いたが、「ネットスラングは大人が使うものじゃない」(44歳・男性)、「いい年してはやり言葉を使う人は痛々しい」(38歳・女性)とのことなので、ノリで使うのは控えよう。