ソフトバンクが先陣を切った2年縛り廃止で「損する人・得する人」
ソフトバンクの新プログラムは顧客の囲い込みか
9月9日に行われたソフトバンク新サービス発表会で、1億総スマホ時代に向けスマホライフをさらにストレスフリーにする4つの新施策が発表されました。
発表内容、アーカイブ動画はこちらからご覧ください。https://t.co/kr6y6UdaAE#ソフトバンクニュース— ソフトバンクニュース (@sbg_news) 2019年9月9日
これは、ソフトバンクが9月9日に発表した割引きプログラム「半額サポートプラス」からも読み取ることができるという。
「このプランは、『ソフトバンクで機種変更をしてから、25か月目以降にソフトバンクに機種を返却し、新しい機種に機種変更した場合に、端末のトータル代金が半額になる』というもの。これは事実上の縛り行為であると同時に、総務省が『回線契約のオマケとして端末を割引したらいけませんよ』という決まりを設けたので、それを回避するために考えられた施策であるといえます。
いかにも、端末が半額で買えるような名称ですけど、事実上『端末代金の半額で2年間レンタルができる』だけ。しかも、この割引きを使うと、購入から100日はSIMロックの解除ができなくなるため、ソフトバンクを契約し続けるしかない状況になります(一応、ソフトバンク回線の格安SIMは使えますが)。つまり、違約金1000円になって解約のハードルが下がり、ユーザーが流出する可能性があるけど、このカラクリによって今まで通りソフトバンクにユーザーを縛り付けることが可能になっているというわけです」
2年縛り廃止で得をする人とは?
このような、いわゆる“抜け道”についてはこう指摘する。
「国がいろいろと新ルールを設けたところで、その度に携帯キャリアは顧客を囲い込むためのカラクリを考えるのが実際のところです。もっと裏をかかれないような仕組みを考えないと、このいたちごっこはいつまでも続くでしょう」
2年縛り廃止で得をする人は、ずばり「臨機応変にお得な携帯キャリアに反復横跳びができる人」だと山野氏は言う。
「面倒でも、各社のプランや規約をしっかりと読んで理解して、その場その場でフットワーク軽くお得なキャリアを渡り歩ける人が、得をする人だと思います。逆に、『よくわからないから』となんとなく現状維持を選ぶような人は損をします。携帯キャリアはそういう人からお金を高く取ろうとする業界だといえるからです」