流行した「就活用語」ベスト10。ガクチカ、オワハラって?
企業の採用活動の課題として、毎年話題に挙がる「学生の内定辞退」の問題。
今年は就職情報サイト「リクナビ」が、学生の内定後の辞退率を予測したデータを企業に不正に販売していたことが問題になり、サービスを廃止するといった騒動も起こりました。これも、企業側が内定辞退の防止に躍起になっているということの表れとも言えそうです。
内定辞退する学生には、より志望度の高い企業の内定を獲得した人もいれば、本当にこの会社でいいのかと不安になる“内定ブルー”の影響もあるとか……。株式会社マイナビは、2020年卒の学生を対象にした『2020年卒 マイナビ学生就職モニター調査 7月の活動状況』を発表しました。
入社予定企業の決定後、5割超が内定ブルーに
2020年卒の多くの学生の就職活動が最終局面に差し掛かっていますが、入社予定先を決めた後に、「本当にこの会社でいいのか」と不安になったことがある学生の割合は半数超の52.8%(前年比1.6ポイント増)に達していました。
また、不安になったことがある学生に対し「不安は解消されたか」と聞いた質問では、7月末の段階で「まだ不安が解消されていない」と回答した学生が63.1%(前年比1.1ポイント増)も存在することが分かりました。
また専攻別・男女別でみると文系女子の70.9%が「まだ不安が解消されていない」と回答し、もっとも多い結果に。もっとも少なかったのは文系男子の55.1%で、その差は大きく開いていることが分かります。
不安になる理由1位は「この会社できちんと務まるか」
学生が不安になった理由として圧倒的に多かったのは「この会社できちんと務まるかどうか」(34.3%)でした。以降は「悪い評判・口コミ」(19.8%)、「第一志望の業界・企業ではない」(16.4%)、「就職活動内容に対して後悔(心残り)がある」(15.9%)、「就業条件が良くない(給与・勤務地・福利厚生等)」(15.7%)が続きました。
未だに内定を取れていない学生からしてみれば贅沢な悩みとも思われそうですが、こういった理由から内定辞退に踏み切る学生も少なくないのでしょう。
動画エントリーシートの提出も
ここ数年で増加した「動画エントリーシート」。1次選考で自己PR動画や自己紹介動画の提出を求めるといったものです。
全体の41.5%の学生が提出を求められた経験があると回答し、また、全体の25.6%が「実際に提出したことがある」と回答しています。
一般的なエントリーシートよりもハードルが高いためか、動画エントリーシートの提出を求められた学生のうち4割近くが提出をしなかったようです。