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若手社員は「仕事への情熱」を無理に持たなくていい

キャリア

「この会社は最高」と思える人は一握り

 これ自体はおかしなことではない、というかむしろ当然です。多くの人は大学生のときに就職活動をして会社に入ったと思いますが、「この会社は最高だ!」と思える人は、ほんの一握りでしょう。

 大学生のときは、内定の喜びに惑わされて「会社最高!」と思っている人も一部いますが、会社に入るとその幻想は打ち砕かれます。

 そして、一度でも会社の悪いところや自分とフィットしないところが見えてしまうと、どんどん幻滅していってしまうのです。

 ぼくも、内定をもらって働き出すまでは、「この会社で働くことで人生すべてうまくいく」という謎の妄想にとりつかれていましたが、実際に働き出すと、すぐにその思いは消え去りました。「つらい」「なんでこんなにうまくいかないんだろう」と思いながら働いていて、情熱どころの騒ぎではありませんでした。

仕事の中で少しずつ情熱を育んでいこう

仕事

 しかし、そのままの気持ちで何十年と仕事をするのはいやなものです。また、ネガティブな感情を持ち続けていると、仕事のパフォーマンスも上がりません。

 今後、人材の流動性も増す(わかりやすくいうと、人のクビ切りがしやすくなる)と予想されています。その際に、情熱を持たず、ただ言われたことをやるだけの人材だと、リストラ対象になる可能性も大いにあります。

 今の仕事に情熱を持って取り組めないのはしょうがない。でもそこであきらめずに、仕事の中で特に自分が興味を持っているものは何か、他の人に貢献できるものは何か見極め、すこしずつでいいので主体的に動いてみましょう。そうすることで、つまらなくて情熱を持てなかった仕事が、徐々に自分にフィットしたものになっていくのです。

 せっかく1日8時間も使って仕事をするのですから、趣味と同じレベルにまで情熱を育て上げ、楽しくパフォーマンスを出していきたいですよね。一気に情熱を見つけるのではなく、今やっている仕事の中で、徐々に情熱を育てていくイメージを持つと、仕事の取り組み方が急激に変わっていきますよ。

<TEXT/Shin>

某外資系コンサルティングファームに勤務する戦略コンサルタント。ビジネス書作家。ブログ「Outward Matrix」、オンラインコミュニティ「Players」を運営。無料メールマガジンも好評配信中。bizSPA!フレッシュでの連載は毎週月曜更新

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