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資産3.5億円!勝ち組ニューリッチの戦略「勝機は海外株にアリ」

コラム

 終身雇用が事実上崩壊したこの時代、資産形成のスキル習得は避けられない。ならば、指針となるのは誰か。各ジャンルで成功を収めるニューリッチ・オールスターズを招集。ノウハウ&思考法を徹底解剖した。

ウォール街

※画像はイメージです

「日本人のダメなところは国内の株か為替しか投資対象として視野に入れていないこと。消費者保護を錦の御旗に、金融庁と日本の証券会社は、外国の株をあえて買いづらくしてる。この仕組みを知るべき」

 そう語るのは、専業投資家の堂島智洋氏(仮名)だ。

海外金融商品でドカンと稼ぐ勝ち組思考術

「現在、日本の取引所に上場されている銘柄数は3600ほどですが、世界を見れば2万銘柄はあります。日本の大手証券会社では無理ですが、インタラクティブ・ブローカーズの日本法人に口座を持てば、ほぼすべてが売買可能です。

 また、私はロイターの有料サービス(月額約12万円)を契約していて、その日の騰落率を上から順に並べてチェックするのが日課です。一日に20~40%動く銘柄が100個くらい一瞬で把握できます。IPOだったり、新薬が承認された製薬会社だったり、理由はさまざまですが、大きく動く銘柄は理由がある。この中から翌日以降も伸びそうな銘柄のニュースを調べるんです」

ロイター

ロイターの有料サービスは月額12万円ほど。任意の条件で並べ替えた銘柄を上写真のようにエクセルにして保存できる。「安くはないが、使い勝手はよいです」(堂島氏)※数値は取材時

 続伸する銘柄に順張りし、値を戻すようなら浅めの損切りで即撤退。ボラティリティが大きい銘柄を効率よく探すというわけだ。

「最近だとビヨンドミートという代替肉を提供する企業がナスダックに上場し、初日にIPO価格の25ドルから65ドルまで高騰しました。調べるとビル・ゲイツやディカプリオも出資する未来志向の企業で“買い”と判断。実際、株価はその後100ドル近くまで上がった。こうした立ち回りを意識すれば勝ちやすくなります」

 勝機は海外にアリ、か。

「トランプの発言に注目」が次の一手

ドナルド・トランプ

photo by Gage Skidmore

 米中摩擦により、世界経済に不穏な空気が漂っている。そこで注目すべきはトランプ大統領の発言だ。

「トランプが強硬な姿勢をツイートするだけで市場が混乱します。そこで注目したいのが恐怖指数(VIX)に連動したETF。危機感が高まると瞬間的に跳ね上がりますが、やがて落ち着くので急騰したらショートを積む。月10%は安定して抜けると踏んでいます」(堂島氏)

【堂島智洋】
投資歴:15年/資産:3.5億円/投資対象:株、為替、先物/スタイル:スイング
大学卒業後、ベンチャー企業に就職するも投資に開眼。得意の英語を生かし、海外の金融商品の研究を重ねる。モットーは「損小利大」。勝てる局面を見極め、素早く立ち回るのが信条

― ニューリッチ・オールスターズの儲け方 ―

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