「キミ、生意気だね」の真意は…“上司語”の隠れたホンネ5連発
Q3.「キミ、生意気だね」
上司の本音③「お前は、かわいいやつだなあ」
一見すると、この言葉は部下の態度を批判しているように聞こえるが、実は、上司は部下であるあなたの甘えを嬉しく思っている。
しかも「頑張っているね」などといううわべだけのほめ方よりも好意レベルは上だ。普段サラリーマンは一定の距離感を保って接しているので、呑みの席などで発せられるかもしれない。こう言われたら、あなたは、少し照れながら「いやー、スイマセン」と言って、頭でもかいておけばいい。
態度を改める必要はまったくない。
Q4.「これ、前も言ったよね?」
上司の本音④「お前はもう崖っ淵にいる(次、同じことをやったら異動だ)」
あなたが何かミスをして上司がこの言葉を吐いたら、野球ならばツーアウト。上司はあなたを見限り始めている。
失敗を克服することで、進歩は生まれる。上司は、「コイツは、それができないヤツ」と思い始めている。若手にとって、「上司の小言は日常茶飯事」と、聞き流してはいけない。上司がよそよそしくなれば、次は負の異動が待っている。
必死で頑張れば、通常の異動を経てミスのカウンターはリセットされ、再スタートが切れる。
Q5.「信頼しているからね」
上司の本音⑤「オレの出世もかかっているんだ!」
この言葉には、“キミのことが明らかに信頼できない”が、“今回だけはオレを信頼させてね”とういう、上司の願いが込められている。
あなたが背負っているミッションに失敗すれば、それはそのまま上司の失点に繋がる、そんな場面で使われる。滅多に使わない強い激励の表現であり、上司の切羽詰まった不安な感じが表れている。
こんなことを言われたら、あなたに逃げ場なない。必死で頑張るか、会社を辞める覚悟をするしかない。つまり、ややこしい上司語のウラには、上司なりの厳しい出世レースにおける戦いがあるのだ。若手社員のみなさんも心がけよう。
<取材・文/櫻田進ノ介>