選ばれるのは優秀な人間だけじゃない?「転職エージェント」正しい歩き方
人材不足もあり、働き盛りの世代が転職することで、給与が上がる人が増えてきたそうです。キャリアの作り方や転職で成功する人の特徴などについては数多のエキスパートの方々が解説しています。
筆者自身もサラリーマン時代に何回も転職していることもあり、よく相談を受けます。そのとき、もっとも多いのが「転職のエージェントってどうやって使うの?」というものです。
もちろん市場価値の高い人材になればなるほど人材エージェントの側からいろいろな機会を紹介してくれるようになるというのは当たり前のことです。
今回は、新卒以来、普通にひとつの会社に勤めてきたものの最近少し転職ということを考え始めたような、普通の会社員にとってのテクニカルな人材エージェントの歩き方について述べていきたいと思います。
人材エージェントとの接点作りは「数打つべし」
テレビCMも流れていたりWEB検索すればたくさんヒットしてきたりと、人材エージェントという会社は大手から個人事業者レベルまで無数にあります。業界別に特化しているところも増えています。
筆者が初めてコンタクトしたのは20年以上前でしたが、その頃は転職というのは会社から落ちこぼれた人間が考えるものだという空気が蔓延していた頃でもありました。
大手でも登録者の確保に努力していたからか、WEBエントリーから相談依頼を送ると即日電話がかかってきて、担当者と面談になりました。
求人票が入ったファイルを、カタログをめくるようにして、求人を出している会社について聞いているうちに2時間とかたってしまったりしていたものでした。
あるページに目が留まり「山口県にある洋服屋で、GAPを将来抜かしたいと言って元気な会社なんですよ。少し前に、あの有名外資系コンサルティング会社から誰か入ったみたいですよ」「へー、山口県にねぇ」と、コーヒーを飲みながらダラダラ会話したのを覚えています。思い起こせば、今を時めくユニクロでした。